エンジニアがこの先生きのこるためのカンファレンス2026
通常セッション(20分)

「もう​今さら」から​始めて​続けられる、​小さな​変化の​つくりかた

koitake_ 小泉岳人 koitake_
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① 発表概要

「もう今さら、自分が動いたところで何が変わるんだろう?」

40代になり、仕事は安定し、大きな不満もない。
新しいことには興味がある。
けれど、今さら動く意味を感じられず、結局これまでと同じ選択を続けている。

私はウォーターフォール型のプロジェクトを約20年続け、
より大きな規模をマネジメントする道を正解だと思って歩んできました。
発信や社外活動に強い関心はなく、このまま組織の中でうまくやっていければよいと考えていました。

そんな中、アジャイルなど新しい働き方に触れ、社外の場に関わるようになったことで、少しずつ変化が起き始めます。最初に起きたのは大きな成果ではなく、考え方が揺らぎ、行動の選択肢が少し増えただけでした。

その小さな変化は、
社外で人と話すこと、
カンファレンスの感想を書くこと、
社内で学びの場をつくること、
といった形で現れ、やがてつながっていきました。

今では毎日ブログやVoicyで発信し、毎月のように社外登壇を行っています。
同時に、個人の変化を起点として毎日社内勉強会を行うコミュニティが立ち上がり、推進しているアジャイルは全社の経営計画にも組み込まれるようになりました。

本トークでは、「もう今さら」と思っている状態のままでも、自分の中に起きた小さな変化が、やがて自分や組織を動かしていく。そのプロセスとマインドセットを共有します。

② 発表の詳細

  1. 導入
    「もう今さら、自分が動いたところで何が変わるんだろう?」

・40代、仕事は安定しているが変化は少ない
・困ってはいないが、どこかに残り続ける違和感

  1. 動けなかった頃の自分
    ・ウォーターフォール型プロジェクトを約20年経験
    ・規模を大きくするマネジメント路線を正解だと思っていた
    ・組織の中で「ちゃんとできる人」であり続ける選択
    ・新しいことに興味はあっても、失敗する理由がなかった
    ・「今さら失敗できない」「できない自分を見せたくない」という思考の固定化

  2. アジャイルと社外の場
    ・案件失注をきっかけに、従来のやり方への違和感が顕在化
    ・アジャイルやクラウドネイティブへの関心
    ・社外コミュニティに足を運ぶ
    ・若い人たちのスピード感や前向きさへの尊敬
    ・有識者でい続けるより、「試している側」の方が楽しいと気づく

  3. 小さな変化が起きた瞬間
    ・いきなり何かができたわけではない
    ・調べる、話を聞くだけの時間が続く
    ・書こうとして書かなかったブログや、何もしなかった時間もあった
    ・「発信が大事なのは分かる。でも感想くらいなら書ける」
    ・たいした内容でなくても、コミュニティの人が喜んでくれる
    → 発信そのものではなく、「動いても大丈夫」という感覚が生まれた

  4. 変化は形を変えてつながっていく
    ・発信への​怖さが​下がる
    ・社外で​話す機会が​増える​

    ・社内でも​「学びの​場を​つくってみよう」と​思えるようになる
    ・毎日の​勉強会と​いう​形で、​社内コミュニティが​立ち上がる
    ・個人の​変化が、​結果と​して​組織の​変化に​つながる​

※発信は、​たまたま​私に​とって​現れた​形の​一つでした。​ 人に​よっては、​「人を​つなぐ」​「場を​支える」​「学び続ける」 と​いう​形で​現れるかもしれません。​

  1. まとめ
    ・すぐに動けなくてもいい。動ける準備をしていればいい
    ・準備があると、最初の一歩をノリで踏み出しやすい
    ・人とのやり取りや場の空気が背中を押してくれる
    ・変化は、つながりながら形を変えて広がっていく
    ・気づいたときが、自分にとっての最速のタイミング

③ 想定する聴衆と得られるもの

<想定する聴衆>
・新しいことに興味はあるが、「もう今さら」と感じて動けていない人
・自分が変わることが、組織を変えることにつながる実感を持てていない人
・40代前後のエンジニア・中間管理職

<得られるもの>
・「もう今さら」と思っている状態のままでも、最初の一歩を踏み出すためのやり方とマインドセット
・すぐに動けなくてもよい/結果が出なくてもよいという捉え方
・個人の小さな変化が、結果として組織の変化につながっていく視点

④ なぜこのトピックを話すのか
私は発信が得意だったわけでも、最初から組織を変えようとしていたわけでもありません。
動けない時間も含めて、自分の中の違和感を探究してきただけです。

その結果、変化は発信や登壇、社内コミュニティといった別々の形で現れ、後からつながっていきました。

この話ができるのは、「変わろうとして動けなかった時間」も含めて経験してきた当事者だからです。
同じように立ち止まっている人が、自分なりの変化の入口を見つけるきっかけになればと思い、このトピックを話します。