エンジニアがこの先生きのこるためのカンファレンス2026
通常セッション(20分)

AIで作れる時代に、アジャイルおじさんは何を遺すのか

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①発表概要(400字程度)
AIがコードを書く時代になりました。若手開発者がAIと組んで驚くほど速くソフトウェアを作れるようになった一方で、「速く作れること」と「正しいものを作れること」は別の能力です。

私はアジャイルに20年近く向き合い続けてきました。バリバリの実践者というよりは、長期プロジェクトの支援や研修の企画・運営を通じて、多くの実践者の言葉を鍋に入れてきた側です。いつしかエンジニアとしてコードを書くことは諦めていました。ところが生成AIと出会い、「AIと一緒ならもう一度エンジニアを目指せるかもしれない」とドタバタし始めた結果、AIの出力を鵜呑みにして品質を失い、逆に力みすぎて目的を見失う、という両方の失敗を経験しました。
その試行錯誤の中で気づいたのは、歩幅の調節、探究、対話、技術的卓越、規律と自由──私がアジャイルから学んできたことが、AI時代にもそのまま効くということです。

本セッションでは、20年分の鍋の中身がAI時代にどう繋がったかを語り、若手開発者の育成研修コンセプトとして言語化した過程を共有します。先輩世代の経験が、これからの開発者にどう届きうるかを一緒に考えたいです。

▪️話すこと
まず自分のことを話します。研修の企画・運営やプロジェクト支援が中心になり、いつの間にかコードを書くことを諦めていました。ところが生成AIと出会い、「これなら自分にもまたコードが書けるかもしれない」と歩き始めました。AIに任せたら「すごい、でも自分が何をしたのか分からない」。制御しようとしすぎて手段と目的が入れ替わる。諦めていた人間が再挑戦したからこその、素直な失敗を共有します。

次に、その失敗から見えてきた「AI時代に開発者が担う3つの役割」を紹介します。何を作るべきかを宣言する「始める」、成果物に責任を持つ「引き受ける」、AIが安全に動ける開発基盤を育て続ける「整える」。AIは「作る」を担えるようになったが、この3つは人間の仕事であるという考え方です。
そして、この3つの役割を支える5つの能力──探究・対話・技術的卓越・規律・自由──がアジャイルの実践知とどう繋がっているかを示します。

話すこと
まず自分自身の話から始めます。研修の企画・運営やプロジェクト支援が中心になり、いつの間にかコードを書くことを諦めていました。ところが生成AIと出会い、「これなら自分にもまたコードが書けるかもしれない」と歩き始めました。AIに任せたら「すごい、でも自分が何をしたのか分からない」。制御しようとしすぎて手段と目的が入れ替わる。諦めていた人間が再挑戦したからこその、素直な失敗を共有します。

次に、その失敗から見えてきた「AI時代に開発者が担う3つの役割」を紹介します。何を作るべきかを宣言する「始める」、成果物に責任を持つ「引き受ける」、AIが安全に動ける開発基盤を育て続ける「整える」。AIは「作る」を担えるようになったが、この3つは人間の仕事であるという考え方です。
そして、この3つの役割を支える5つの能力──探究・対話・技術的卓越・規律・自由──がアジャイルの実践知とどう繋がっているかを示します。歩幅の調節はTDDから、帽子のかぶり分けはKent Beckから、「はやめに・こまめに」は角谷信太郎氏から、伴走と委託は和田卓人氏から。プロジェクト支援や研修運営の中で間近に見た判断や言葉も含めて、20年かけて鍋に入れてきたものが、「AIとの協働で人間がすべきこと」を考えた時にひとつにまとまりました。

最後に、これを若手育成の研修コンセプトとしてまとめた経緯を共有します。

話さないこと
∙特定のAIツールの使い方やプロンプトエンジニアリングのテクニック
∙AI技術そのものの解説
∙完成した研修プログラムの紹介

③想定する聴衆とその人たちが得られるもの
想定する聴衆
∙コードを書くことから離れ、エンジニアとしての自分を諦めかけているベテラン
∙AI時代に自分のスキルや経験がどう活きるのか不安を感じているエンジニア
∙若手にAIとの付き合い方をどう教えればいいか悩んでいるリーダー・マネージャー

得られるもの
∙「アジャイル実践者たちの知見はAI時代にも有効である」という実感と具体的な接続点
∙「諦めかけていたけど、まだやれるかもしれない」という前向きな気持ち

④なぜあなたがこのトピックについて話すのか
歳をとり次に渡すことができるものはなんだろうと考えた時、偉大な習慣を身につけた開発者、あの姿ではないかと思いました。開発者不要という話題も出てくる中で不安を持つ同世代の方や、これからAIと歩見続ける若い世代の方と、この先も開発者として続けていくためにどうすれば良いか、一緒に考えることができればと思います。