げっしー
gessy0129
VPoEとして5年間、私はほとんどコードを書きませんでした。採用活動やマネジメントやコーチングに振り切ることが、自分の役割だと思っていたからです。しかし生成AIの波が来たとき、技術的直観が鈍っている自分に気づきました。議論はできる。でも本質を掴めていない感覚がある。このままで本当にこの先生きのこれるのか、と不安になりました。本セッションでは、遅れたと感じた時などを振り返りながら、AI時代に40代の技術リーダーが何を取り戻すべきかを考えます。
VPoEとしての5年間、私は意図的にコードを書きませんでした。組織を強くすることに集中し、それが最も価値があると考えていたからです。結果、組織は10名から200名まで成長していきました。
転機となったのは生成AIの急速な進化です。今では周囲が日常的にAIを活用し始める中で、自分は“使えているつもり”でも、本質的な判断ができていないことに気づきます。技術的直観が鈍ると、意思決定の解像度が下がる。そこに強い危機感を覚えました。
現場に戻って感じたのは、ブランクは正直そこまで大きくなかった、ということです。
というのも、コードは書いていなかったけれど、技術から完全に離れていたわけではないからです。
設計レビューはしていましたし、技術選定にも関わっていました。
生成AIについても、調査はしていたし、議論にも入っていました。
でも、それでも足りなかった。
“知っている”と“触れている”と“自分の手で作っている”は別物でした。
コードを書かない間にも技術に関わっていたつもりでしたが、直観の解像度は確実に落ちていました。
書ける・追える・理解できる。
それでも「腹落ちして判断できる」状態ではなかった。
AIは魔法ではなく増幅器であり、基礎的な設計力や抽象化能力があってこそ意味を持つと実感しました。
本セッションでは、
・技術から離れることのメリットと代償
・マネジメント主体となってもやるべきこと
・40代がこれから生きのこるために持つべき軸
を整理し、マネジメントと技術をどう再統合するかを考えます。
完成された成功談ではなく、葛藤の途中にいる当事者として、「いまから、ここから」始められる現実的な選択肢を提示します。
・技術から少し距離を置き始めている40代以上のエンジニア
・VPoE、EM、CTOなどの技術リーダー
・「この先、自分は何で価値を出すのか」と考え始めている30代
・技術とマネジメントをどちらか選ぶのではなく、再統合する視点
・生成AI時代において“判断できる人”でいるための考え方
・コードを書かない期間があっても、戻ることは敗北ではないという実感
・40代からでも始められる、現実的な一歩
私はまだ葛藤の真っ最中です。
きれいに整った話ではなく、迷いながらどう考え直しているか?を共有したいと思いました。
40代であっても、遅れを感じても、ここからもう一度再起動できる。
でも、それは何もしなくても戻れるという意味ではありません。
その実体験を、同じように揺れている誰かに届けたいと思い、応募しました。