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▪︎①発表概要(400字程度)
働ける時間、キャリア像、家族や生活、発信の仕方など、これまで当たり前だと思っていた前提が、いくつか同時に成り立たなくなった時期がありました。その中で、エンジニアとして何を続け、何を手放すのかを考え直す必要がありました。
本発表では、制約が増えた状態において、「完全にやめる」でも「無理に適応する」でもない選択肢を探してきた過程を共有します。正解や成功例を示すことを目的とするのではなく、前提が壊れたあとにどのように判断し、どのように組み替えてきたのか、その思考の置き方を振り返ります。
同じ状況でなくても、前提が変わったときに考え直すための材料として持ち帰ってもらえればと思います。
▪︎ ②発表の詳細(1000字程度)
この発表では、「ただ生きのこる」という言葉を手がかりに、前提が変わっていく中で考えてきたことをいくつか並べていきます。
ここで話すのは、後からきれいに整理した理論というより、そのときどきに考えていたことの記録に近いものです。
・働ける時間が前提にならなくなった
働ける時間や集中力が、以前と同じようには使えなくなりました。長時間働くことや、フルコミットを前提にした働き方が、自分にとっては難しくなっていきました。
その中で、「どこまでなら続けられるのか」「何を前提にしないことにするか」を、繰り返し考えていました。
・キャリア像が合わなくなった
キャリアについても、これまで思い描いていたロールモデルや進み方が、しっくりこなくなっていました。
昇進や役割の拡張を目標にするよりも、「無理をしないで判断できるか」「壊れにくい状態でいられるか」を基準に考えるようになっていきました。それが良かったのかどうかは、今もはっきりとは分かっていません。
・仕事と生活の前提がずれ始めた
家族や生活との関係も、考え直すきっかけになりました。
仕事を最優先にするよりも、余裕のある状態で人と関わりたいと感じるようになり、仕事側に求められる前提とのズレを意識する場面が増えていきました。
そのズレを解消するというより、ズレたまま成立させる方法を探していたように思います。
・一つに決めない働き方
そうした中で、エンジニアという肩書きや一つの働き方にこだわらず、複数の活動を並行して試すようになりました。
少ない時間でも続けられそうな形を探しながら、技術同人誌の制作や学び直しなどを行っています。結果としてどうなるのかは分かりませんが、今は試している途中です。
・技術やAIとの距離の取り方
後半では、AI などの技術との関わりについても触れます。
生産性を高めるためというより、短い時間でも思考や試行を続けるための補助として使ってきました。
流行に追いつくことよりも、自分の制約に合わせて距離感を取りながら使うことを意識しています。
・おわりに:答えを出さないまま続ける
この発表を通して、「前提が壊れたとき、すぐに答えを出さなくてもよいのではないか」「判断を保ちながら続けるとはどういうことか」を、一緒に考える余地を残せたらと思います。
▪︎ ③想定する聴衆とその人たちが得られるもの
本発表は、現在の働き方やキャリアに強い違和感を持っているエンジニアや、これまで前提としてきた条件が変わりつつあると感じている方を想定しています。病気や家族、生活環境の変化に限らず、長時間稼働や明確なキャリア像を前提にしづらくなっている方にも当てはまる内容です。
発表を通して得られるものは、具体的な解決策や成功事例ではありません。前提が崩れたときに、どのように考え直し、どのように判断を続けていくか、その思考の置き方や視点です。同じ選択を取る必要はなく、自分の状況に当てはめて考え直すための材料として持ち帰ってもらえることを意図しています。
▪︎ ④なぜあなたがこのトピックについて話すのか
私はこれまで、エンジニアとして働く中で、時間の使い方やキャリアの方向性、家族や生活との関係など、複数の前提が同時に成り立たなくなる経験をしてきました。その過程で、「元に戻す」ことや「理想に近づく」ことを目指すのではなく、自分にとって成立する前提を置き直す必要がありました。
本発表の内容は、後から整理した理論ではなく、その都度判断せざるを得なかった選択の積み重ねです。特別な成功例ではありませんが、前提が崩れた状態でも考え続け、続けるために試してきたことは、同じ状況に限らず、別の形で前提が変わった人にとっても参考になる部分があると考えています。そのため、自身の経験を振り返る形で、このトピックについてお話しします。