エンジニアがこの先生きのこるためのカンファレンス2026
通常セッション(20分)

引き際は、明るい方がいい 〜きのこ2025のその後のご報告〜

jnkykn 貴島 純子 jnkykn

1.発表概要

きのこカンファレンス2025では、「引き際は自分で決める!」というタイトルで発表しました。
そして、「引き際は周囲の人たちと相談して決める」と結論付けました。
その舌の根も乾かぬ昨年末、私は目標を見失い、チームに貢献できない状態になりました。
その背景には、「できることを増やした結果、役割や期待のすり合わせが課題になったこと」がありました。
明らかに引き際を相談するタイミングにも関わらず、想像した通りにはいかず、
「挽回したい」と「潔く辞めるべき」という気持ちが混じり合い、不安定な日々が続きました。
そうした中で、1冊の本に出会い、本来の自分の理想を思い出し、「意義のある行動」を心がけることで、心の中の嵐が静まりました。
そのときの葛藤と、自分の行動の変化、改めて考えた「理想の引き際」についてお話します。
皆さんにもいつか訪れる「引き際」について、少しでも参考になれば幸いです。

2.発表の詳細

皆さんは、引退について考えたご経験はありますか?
私は「きのこカンファレンス2025」で、「引き際は自分で決める!」というタイトルで発表しました。
その時の発表では、「引き際は周囲の人たちと相談して決める」と結論付けました。
その時の私の理想の引き際のイメージは、

  • 業務上の問題が発生していない状態かつ自分の判断力にも自信がある状態で
  • 予防的な観点で、業務に支障をきたす前に、周囲に相談して引退を検討する

というものでした。
私はキャリア採用されて以来、「できることを増やす」という姿勢で行動してきました。
当初は歓迎されていた行動でしたが、できることが増えるにつれ、役割や期待のすり合わせが課題になる場面がありました。
そして昨年末、私は目標を見失い、冷静さを失い、チームに貢献できない状態になりました。
それを認めたくないという気持ちと、このままではいけないという気持ちが混じり合い、
それまで信じていた価値観が崩れていきました。このままでは、居場所がなくなってしまうと感じたのです。
今が、「引き際」を考えるべきタイミングなのか...?
不安に押しつぶされそうな状態のまま、年末年始の休暇に入りました。

休暇に入って業務から離れたことで、自分のこれからの目標について色々考える時間ができました。
これまで、できることを増やすのは、コンフォートゾーンを抜け出すための一つの手段だと考えていました。
しかし、実はその行動こそが私にとってのコンフォートゾーンであり、やらないことを決めることがコンフォートゾーンを抜けることであると気づきました。

そして1冊の本に出会い、本来の自分の理想を思い出すことができました。
「誰かの成長に役立つこと」その視点に立てば、これからの自分の目標を絞ることは、自然とできるのではないか。と思いました。
「意義のある行動」を心がけるようになり、行動が変化し、自分の心の中の嵐が静まりました。
そこで改めて、「理想の引き際」の条件とは何か?について考えました。

自分の引き際は、逃げではなくポジティブな姿でありたい。

  • いざ「引き際」に直面したときの苦しみ
  • 本来の姿とのギャップを感じたときの心の葛藤
  • その後の視点の変化と、本来の自分の姿を取り戻すまでの過程
  • その過程で見つけた「理想の引き際」とは何か?
    この共有が、皆さんが引退を考える際の参考になれば幸いです。

3.想定する聴衆とその人たちが得られるもの

  • 引退を検討するにはまだ早い段階の方
    • ご自身のライフプランや引き際を検討するきっかけ
    • 行き詰まったときの対処法の参考
    • 自分の成長について考える視点のご紹介
  • そろそろ引退を考えるべきか迷っている方
    • 自分にとっての「理想の引き際」とは何か?について検討するための材料
  • きのこカンファレンス2025の発表のその後が気になる方
    • その後の私の行動や気持ちの変化

4.なぜこのトピックについて話したいのか

昨年の発表時点では、もっとポジティブな形で「自分の引き際」をイメージしていたのですが、実際に引き際を考えたときに、あまりに苦しく簡単ではないことを痛感しました。
そのときのリアルな心の葛藤と気づきを共有することで、皆さんの引退を考える際の参考にしていただければと思いました。
あまりに生々しい記憶なので、発表するかどうか、とても悩みましたが、少しでも誰かの参考になればと思い、プロポーザルを提出します。