臼井篤志
usuiat
①発表概要(400字程度)
私は組み込みソフトウェアエンジニアからAndroidアプリエンジニアにキャリアチェンジしました。プロダクトの「価値の提供方法」が、発売して終わりのハードウェアから、継続的なアップデートが前提のソフトウェアへと、時代とともに変化したからです。
組み込みソフトウェアとAndroidアプリはまったく異なる技術領域に見えるかもしれません。しかし、私がエンジニアとしてこだわりを持って取り組んできたことを振り返り、抽象化して共通点を探してみると、エンジニアとしての自分の「好き」なことが見えてきました。そして、この先も好きなことに取り組んでいけると思えるようになりました。
このセッションでは、プロダクトの価値の提供方法に焦点を当て、その変化に追従するために自分の「好き」を抽象化するステップを話します。そして、次の変化を見据えて、自分がどこで価値を出せるかを考えるためのヒントを提供します。
②発表の詳細(1000字程度)
私は以前、組み込みソフトウェアエンジニアとして音響機器のファームウェアを開発していました。ICのレジスタをたたいて思い通りにハードウェアを動かし、使いやすい製品を作ることに情熱を注いでいました。
エンジニアのキャリアを開始した当初は、まだハードウェアが価値の中心で、開発のゴールはリリースしてユーザーに買ってもらうことでした。
しかし価値の中心がWebやモバイルのソフトウェアに移動し、リリースはゴールではなくスタートになりました。ユーザーに価値を提供するために、ソフトウェアを継続的にアップデートすることが当たり前になりました。
そんな時代の変化に追従するため、私はAndroidアプリエンジニアにキャリアチェンジしました。
UIの開発が好きで、現在は本業のアプリ開発に加えて、OSSのUIライブラリを開発したり、UI開発に関する技術書を執筆したりしています。
しかし今また時代が変化しようとしています。AIが発展した5年後、10年後にAndroidエンジニアの仕事は存在しているでしょうか。人間用のUIの重要性が下がって、私の好きなUI開発の仕事も無くなってしまうのでしょうか?
そんな不安を乗り越えるために、これまでの世の中の変化と自分のキャリアを振り返り、これから起こる変化に向き合う戦略を立てました。
その時代にあった形で価値を提供し続けられる状態で居続ける
自分の好きを抽象化する
エンジニアに求められるスキルは、時代とともに抽象度が上がっていきます。それにあわせて、自分の「好き」の抽象度も上げていくことで、この先も自分が熱意を持って取り組める領域を見つけることができると考えています。みなさんも自分のこれまでの歩みを振り返り、自分の好きを抽象化して今後の武器に変えてみませんか?
③想定する聴衆とその人たちが得られるもの
想定する聴衆
得られるもの
④なぜあなたがこのトピックについて話すのか
私は自分自身のキャリアの中で、世の中に価値を提供できていないのではないか、このままエンジニアとして終わってしまうのではないかと悩んでいた期間がありました。試行錯誤の結果としてキャリアチェンジを実現し、いまはエンジニアとして充実した活動ができています。一度苦しみ、乗り越えた経験があるからこそ見つけることができた、私ならではの生きのこり戦略を共有できると考えています。