私は入社以来、金融系の大規模プロジェクトの開発やリーダー業務を実施し、気づくと40代になっていました。この業界に入った時は「ハッカーズ」や「達人プログラマ」の世界にワクワクしていましたが、気付くと、リスクを下げてサービスインする事ばかり考えるリーダーとなっていました。
そんな中で、近年アジャイル開発に出会いました。アジャイルを学ぶため、コミュニティに多く参加し、得た知見をもとに社内で実験し、登壇や発信を繰り返すことで、学びのサイクルを回せるよう取り組みました。そのような経験が、自分自身を『偶発性を楽しみ、数多く学びを得たい』といった考え方に変容させました。
偶発性や手元の材料を大事にして進めていく考え方を「ブリコラージュ」と呼びます。これは「エンジニアリング」の対義語ですが、アジャイルで感じた「ブリコラージュ」が「エンジニアリング」をイキイキとさせるという私の経験をお話しします。