セッション

Flutter Webの今 〜最新の現場課題と深化するノウハウ〜

mizuki_nekopapa 佐藤 瑞樹

概要

Simplexは約4年前から金融領域を中心にFlutterを活用した本番アプリ開発を推進し、近年はFlutter Webのサービス開発・運用にも挑戦しています。クロスプラットフォーム開発の強みを活かす一方、実際の現場では、下記のように多様な課題と向き合うことになりました。

  • safariなどのブラウザ仕様による制限
  • Flutterのパッケージにおけるパフォーマンス問題
  • ブラウザAPI利用時のメモリリーク

本セッションでは、本番運用の現場で直面した課題と解決のプロセスを包み隠さずご紹介することで、
「Flutter Webの“できない”を“できる”に変える」ためのヒントや戦略をお持ち帰りいただけます。

想定視聴者

  • Flutter Webのサービス開発やクロスプラットフォーム展開を検討中の方
  • ブラウザAPIやSafari対応など現場課題に興味がある方
1
セッション

ノリと勢いでFlutter専門サークルを創設したら3年目に突入した話

miso_shiru_app みそしる

概要

プログラミングへの挫折から再起し、「ノリと勢い」でFlutter開発サークル「ぽちぽちのつどい」を大阪大学に創設した3年間の軌跡を語ります。

想定視聴者

  • プログラミング学習者・初心者:学習における挫折経験や効果的な学習方法、モチベーション維持に関心がある方々。
  • プログラミングサークル・学生コミュニティ運営者:サークル設立・運営の課題、メンバー集め、組織化、外部連携、そして円滑な継承に関心がある方々。
    • 学生エンジニア全般:実践的なチーム開発経験、技術的学び、そして学生コミュニティでの交流や成長に興味がある方々。
セッション

Flutterアプリの実践的パフォーマンス改善

naruogram なるお

概要

Flutterアプリを2年以上運用する中で直面したスクロールのカクつき、メモリ肥大化などのパフォーマンス低下を解決した実践的手法を紹介します。

このセッションでは、以下の内容についてお話しします:

  • Widget再ビルドの最適化:constの徹底活用とSelectorによる部分更新
  • RepaintBoundaryとLayerによる描画改善:適切な境界設定でFPS向上
  • Isolateによる並列処理:重い処理の分離とメインスレッドの負荷軽減
  • Impellerレンダリング最適化:新エンジンへの移行とパフォーマンス向上
  • DevToolsとintegration_testでの継続的計測:劣化を防ぐ仕組みづくり

想定視聴者

  • パフォーマンス問題に直面している開発者
  • Widget最適化やレンダリング改善の具体的な実装方法を学びたい方
1
セッション

Android connected display に備えよう、モバイルにも外部ディスプレイ+マルチウィンドウがやって来た。

cch_robo robo

概要

Google が、先月6月10日にリリースした Android 16 QPR1 Beta 2 では、Pixel 9 など対応 Android デバイスでの Connected display サポートが追加されています。

これは、モバイルアプリでも、外部接続したディスプレイへの対応、つまりユーザーへのマルチウィンドウ+デスクトップ体験の提供が求められることを示します。

任意サイズに拡大縮小できるウインドウへの Adaptive UI / Responsive UI 対応だけでなく、キーボードやマウスでの操作や、マルチウィンドウによる、画面上の他のアプリとのデータ連携について、情報共有したいと思います。

想定視聴者

・Android プラットフォーム対応エンジニア
・モバイルアプリの大画面対応や、ファミリーサービス連携対応予定のエンジニア。

セッション

Flutterチーム立ち上げの一事例:ゼロから始めた開発体制づくり

Horie1024 ホリエ

概要

「ゼロからFlutterチームを立ち上げる」。私たちの挑戦は、業務でのFlutter開発経験がない3名のAndroidエンジニアが新規事業にアサインされるところから始まりました。 事業スピードを落とさずに高品質なアプリを開発するという課題に対し、私たちが選択したのは「外部パートナーとの協業」という道でした。この事例共有を通じて、チームの立ち上げから自走に至るまでのリアルな道のりをお伝えできればと思います。

  • なぜ私たちは「協業」という選択肢を取ったのか
  • パートナーと歩んだチームビルディングの道のり
  • 協業を通じてチームが得たものと今後の課題

想定視聴者

  • これからFlutterチームを立ち上げる、または検討しており、他社のリアルな事例を知りたい方
  • 外部の専門家といかにして効果的に協業するか、その実例を知りたい方
セッション

Sliver レンダリングの解剖学

概要

Flutter で複雑かつ高パフォーマンスなスクロール UI を実装する際、 Sliver は避けて通れない概念です。

本セッションでは、まず Sliver の概念を詳細に解説します。その上で、 CustomScrollView と各種 Sliver ウィジェットを組み合わせたベストプラクティスを紹介します。

さらに、単一の ScrollView に複数の ScrollController がアタッチされた際に発生するエラーなど、具体的な問題を取り上げます。 ScrollController のライフサイクル管理や、 ScrollNotification を活用した複雑な要件の対処法を紹介します。

想定視聴者

  • Sliver の概念や CustomScrollView の挙動を基礎から理解したいエンジニア
  • 複雑なスクロール要件の実装に課題を感じている開発者
セッション

Flutterの表現力を解放するrive_native:Rive Rendererを介したRiveの高度な動的制御

概要

Flutter の Rive アニメーション実装において、通常は rive パッケージを利用しますが、 Flutter 内の Renderer で処理しない Rive Renderer と呼ばれる高性能なランタイムを統合する rive_native が存在します。

本セッションでは、 rive_native の役割を解説します。rive_native は Rive に導入された一部新機能を Flutter に適応させるために必要です。具体的には、データとアニメーションを連携させる data binding 機能やレスポンシブな Rive を再現する機能があります。これらの機能をユースケースを交えて紹介します。

想定視聴者

  • Rive を使いこなし、より高度なアニメーション表現を目指したい開発者
  • Rive のデータと連携した新機能な実装に関心があるエンジニア
セッション

もうデグレさせない! Maestroで始めるQA工数大幅削減のためのE2Eテスト

_a_akira AAkira

概要

このセッションでは、Maestroに焦点を当て、integration_test, Patrol, Firebase App Testing Agent, MagicPodとの比較や、FlutterでE2Eテストを構築するための具体的なコードの書き方、テストコードの書き方を解説します。
さらに、ただUI操作をするだけではなく、スクリプトを活用してバックエンドの状態を自在に操る、より高度なE2Eテストの手法も紹介します。これにより、どんな複雑なシナリオでも再現可能とし、QA工数を大幅に削減したノウハウを、明日から浸かる実践的な知見として発表予定です。

想定視聴者

  • E2Eテスト未導入で、ツール選定に悩んでいる方
  • Maestro初心者の方やQA担当の方
セッション

FlutterアプリのためのOIDC入門:認証の仕組みから安全な実装方法まで

Horie1024 ホリエ

概要

多くのアプリで必要となるログイン機能。どう実装すれか迷いませんか?私は迷いました。本セッションでは、認証の仕組みであるOpenID Connect (OIDC)の基本的な仕組みから、Flutterアプリで実装するための具体的なステップまでを解説します。 トークンの管理や更新、リトライ処理といった実践的なコードも紹介。認証フローの全体像を理解し、自信を持ってセキュアなログイン機能を実装できるようになることを目指します。

  • OIDCの基礎:登場人物とトークンの種類
  • FlutterでのOIDC実装フロー解説
  • よくある落とし穴と、よりセキュアにするためのTIPS

想定視聴者

  • Flutterアプリにログイン機能を実装しようとしている開発者
  • 認証の仕組みを基礎から理解したい方
  • OAuth2やOIDCについて学びたい、または実装で困った経験のある方
セッション

API-first × 自動生成で Flutter 開発を加速する

appgrape techiro

概要

生成AI(Claude Code、GitHub Copilot)を活用すれば開発効率が飛躍的に向上すると考えられがちです。
しかし、生成コードは非決定論的であるためレビュー負荷が増大し、品質保証がボトルネックになるケースも少なくありません。
本セッションでは、OpenAPI クライアントやログスキーマを API-first + コード自動生成 に置き換え、Flutter アプリの開発・運用を支えた取り組みを以下の観点から紹介します。

  • API-first 導入の移行ステップと留意点
  • OpenAPI Generator によるクライアントコード自動生成と、生成AI 活用を見据えたテンプレート設計
  • 長期メンテナンスを見据えた CI パイプライン

想定視聴者

  • Flutter アプリの開発効率と保守性を高めたい方
  • 開発効率を向上させ、運用負荷を軽減したい方
セッション

FlutterでYouTubeの視聴体験を再現する

fuji_kinaga FujiKinaga

概要

動画サービスが乱立する昨今、ユーザーの視聴体験に対する標準のハードルは上がり続けています。
ただ動画が見れるだけではなく、様々な視聴体験のUXが鍵になります。

本セッションでは、宣言的UIかつアニメーションの記述が行いやすいFlutterと、グローバルな状態管理に長けたRiverpodを活用し、
できる限りYouTubeの視聴体験と保守性の高いコードを実現できるアイデアを提案します。

UX要件: PiP, フルスクリーン再生, アプリ内の複数動画管理, etc
再生要件: 動画メタデータ(字幕, カスタムイベント), 再生キュー管理, キャスト再生, 倍速再生, バックグラウンド再生, etc
監視要件: モニタリング, RUM, etc

想定視聴者

・動画をサービス内で利用されている方
・動画サービスを作りたいと思っている方

採択
セッション

アプリバイナリに対する不正対策とセキュリティ向上

fuji_kinaga FujiKinaga

概要

アプリはコード改竄やリバースエンジニアリングによる脅威に常に晒されています。
デバイスのルート化や不正ツールの利用によってサービス内での不正利用も考えられます。

今回は"デバイスから取得可能な物理データをもとにポイントを獲得できるような機能"を題材にして、
不正対策やセキュリティ向上を考えます。

  • バイナリへのセキュリティ
    • 暗号化・難読化
  • デバイスへのセキュリティ
    • Firebase AppCheck活用
    • デバイスから取得する物理データの整合性判定
  • 複合的なセキュリティ
    • ストア設定から取れる対策

本セッションでは不正のユースケースに対して取れるアプローチをご紹介します。

想定視聴者

  • ポイント付与型のサービス運営をされている方
  • 不正アカウントや不正リクエストに悩まされている方
セッション

Flutter Headless Engineによる即時バックグラウンド処理活用

mirock0606 あめ

概要

通常 Flutter は画面に紐づいた Engine 上で動作しますが、「アプリ終了中でも通知到着後ただちに処理したい」といったバックグラウンド上での即時性要求には応えにくいです。
主因は Engine が画面ライフサイクルに巻き込まれて早期に停止し、再起動時に重い初期化コストが発生するためです。
これへの解決策として Headless Engine 上で処理を常駐的かつ迅速に実行する方法があります。
本セッションでは Headless Engine の概要と実運用で遭遇した事象および得られた知見を共有します。

想定視聴者

  • バックグラウンド処理に興味のある方
  • firebase_messagingパッケージをとりあえず使っている方
2
セッション

lean_builderに学ぶ自動コード生成の高速化

ostk0069 おさたく

概要

FlutterやDartでは、コード生成ツールとして build_runner が広く使われていますが、ビルド時間の長さが開発体験に影響を与えることもあります。
Dartのコード生成ツール「lean_builder」がどのようにして高速なビルドを実現しているかを解説します。
build_runnerと比較しながら、以下の技術的な工夫を紹介します:

  • ASTを使ったAOTコンパイル対応
  • メモリ上の依存グラフと高速な変更検知
  • Isolateによる並列処理
  • インクリメンタルビルドとホットリロード対応
  • コード生成やビルド速度に課題を感じている方に、実践的な改善のヒントをお届けします。

想定視聴者

  • コード生成ツールや開発効率に関心のある方
セッション

スケーラブルなFlutterアプリ運用を支える監視戦略

ostk0069 おさたく

概要

Flutterアプリを継続的に運用していく中で、不具合やクラッシュ、問い合わせ、障害時の対応などは避けられません。
そのため、監視の仕組みを整えることは重要な要素の一つです。
近年はFlutterに対応した監視ツールも増えており、エラーの把握やユーザー行動の可視化、パフォーマンス監視を行うことが可能です。
一方で、どのツールを選ぶべきか、導入したもののチームで活用しきれない、障害時に情報が活かされないといった課題も少なくありません。

このセッションでは、Flutterアプリの運用を支える監視体制について、以下の観点から紹介します。

  • チームや組織のフェーズに応じた監視ツールの選び方
  • 障害対応に役立つ運用設計の考え方
  • ツールをチームに浸透させるための工夫
  • AIを活用した監視の効率化の可能性

想定視聴者

Flutterアプリの監視に課題を感じている方

採択
セッション

Flutter Webの真価:SEOフレンドリーなPWAとデスクトップアプリケーションへの展開

kent_strong_dev 山崎謙登

概要

Flutterはモバイルアプリ開発の強力なツールとして確立されていますが、Flutter Webの可能性はまだ十分に認識されていないかもしれません。本セッションでは、Flutter Webの最新の進捗と、特にSEO(検索エンジン最適化)フレンドリーなプログレッシブウェブアプリ(PWA)を構築するための具体的な戦略に焦点を当てます。レンダリングモードの選択(HTML vs Canvas Kit)、ルーティングとURL管理、メタデータの設定、Service Workerの活用など、Flutter Webで高性能かつSEOに強いPWAを開発するための実践的なテクニックを解説します。マルチプラットフォーム戦略におけるFlutter Webの真価を探ります。

想定視聴者

Flutter開発者、Web開発者、プロダクトオーナー

セッション

FlutterとAIの融合:On-device Machine Learningで実現する次世代のユーザー体験

kent_strong_dev 山崎謙登

概要

近年急速に進化するAI技術をFlutterアプリケーションに統合することで、ユーザー体験はどのように変革されるでしょうか?本セッションでは、Flutterアプリ内でOn-device Machine Learning(デバイス上での機械学習)を活用することに焦点を当てます。具体的には、TensorFlow LiteやML Kitなどのライブラリを用いて、画像認識、音声認識、自然言語処理などのAI機能をFlutterアプリに組み込む方法を、具体的なデモとステップバイステップのコード解説で紹介します。未来のFlutterアプリがAIによってどのように進化していくのか、具体的なイメージを掴んでもらえるような内容を目指します。

想定視聴者

全レベルのFlutter開発者、AIに興味のある開発者、プロダクトマネージャー

セッション

高度な状態管理とアーキテクチャ設計:大規模Flutterアプリ開発の課題と解決策

kent_strong_dev 山崎謙登

概要

セッションでは、大規模なFlutterアプリケーション開発における状態管理とアーキテクチャ設計の課題に焦点を当て、具体的な解決策を提示します。Provider, Riverpod, Blocなどの既存の状態管理ライブラリの深い理解に加え、これらを組み合わせたより堅牢でスケーラブルなアーキテクチャパターン(例: Clean Architecture, MVVM-Cなど)について、実践的なコード例を交えながら解説します。特に、非同期処理、データの永続化、依存性注入、テスト容易性などを考慮した設計手法について深掘りします。発表者の実プロジェクトでの経験に基づいた成功事例や失敗談も共有し、参加者が自身のプロジェクトに適用できる具体的なヒントを提供します。

想定視聴者

中級〜上級Flutter開発者、チームリーダー、アーキテクト

セッション

Figmaと生成AIでFlutterアプリを爆速開発

_a_akira AAkira

概要

本セッションでは、Figmaと生成AIを活用して高品質なFlutterコードを生成し、爆速でアプリ開発を進めるための実践的なノウハウをデザイナーとエンジニア双方の経験から共有します。

Figmaからコードを生成するだけなら、今や誰でも簡単にできます。しかし、実用的なアプリを効率よく開発するためには、FigmaとFlutterの双方を理解し、適切な整理が不可欠です。
Figma側で最も重要なのは、色やテキストテーマ、コンポーネントを事前にしっかり定義することです。対するFlutter側では、生成されたコードを効率的に管理するためのコンポーネント分割やテーマの適用方法、言語ファイルの管理方法を指定する必要があります。
生成したはいいが、結局手直しが大変という状況から一歩先に進むための、具体的な知見を発表予定です。

想定視聴者

  • 爆速開発したい開発者
  • UIデザイナー
セッション

Android Custom Tabsの落とし穴:flutter_appauth認証フロー中断問題の解決策

worlddowntown Keisuke Shoji

概要

flutter_appauthを使ったOIDC認証は、多くのFlutterアプリで採用されている標準的な実装パターンです。しかし、Android Custom Tabsでブラウザ認証を行う際、メモリ逼迫時や"Don't keep activities"設定下でMainActivityが破棄され、認証フローが中断される問題に直面しました。

本セッションでは、この問題の発生メカニズムから調査プロセス、複数の解決アプローチの検討、暫定的なWebViewソリューションを詳細に解説します。さらに、Android Custom Tabsで動作させるための今後の取り組みについても共有します。

想定視聴者

  • Flutterで認証機能を実装している/予定している開発者
  • Androidプラットフォーム固有の問題に興味がある方
  • 大規模アプリケーションの運用課題に取り組んでいる方
2