EMは望むと望まざるにかかわらず、チームのムードメーカーとしての役割を担う立場です。管理職である以上、EMのキャラクターやスタンスは少なからずメンバーに影響を与え、その結果、チームの雰囲気や文化が形成されていきます。EMが、自覚を持ち、意識的にムードを作る覚悟を持つことで、チームの文化や雰囲気はコントロール可能なものになります。
そのためには、まず「自分の組織の理想の文化や雰囲気とはどんなものか」を整理することが必要です。例えば、以下のような理想が考えられます。
このような理想のムードを作り出すのは、他の誰でもない、EMであるあなたです。理想の文化や雰囲気を形作るためには、まずそのキャラクターを自身でイメージし、行動で示していくことが求められます。そして、その姿を通じてチームに共感を生み、理想を共に体現する仲間を増やすことが重要です。
EMは理想の文化や雰囲気に向かって誰よりも率先して行動し、「こんな文化・雰囲気にしたい!」と明確に伝え続けることが求められます。時には理想に反した振る舞いには厳しい姿勢で臨み、共感し体現してくれるメンバーには心からの感謝を伝えることも大切です。
このセッションでは、EMがムードメーカーとして理想の文化や雰囲気を実現するために必要なキャラクター設定や振る舞いについて、具体的な事例を交えながら考えていきます。