生成AIで磨くエンジニアリングマネジメントスキル:自己成長の新たな形 by うっしー

Engineering Manager Conference Japan 2025
セッション(20分)

生成AIで磨くエンジニアリングマネジメントスキル:自己成長の新たな形

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概要

エンジニアリングマネージャー (EM) には多岐にわたる責務があり、様々な知識や技術を柔軟に適用する能力が求められます。しかし、多くの組織では経験豊富なEMが不足しており、若手EMが適切な相談相手やロールモデルを見つけにくい状況にあります。
この課題に対し、生成AIをCopilotとして活用することで、EMとしてのスキルの効果的な向上が期待できます。

具体的には以下の活用方針があります

  1. シナリオシミュレーション:仮想的な状況でAIと対話し、最適な対応を検討
  2. 知識拡張:AIに質問を重ね、最新のマネジメント理論や事例の理解を深める
  3. 自己振り返り:AIとの対話を通じて自身のマネジメントスタイルを客観的に評価
  4. スキルギャップ分析:現在の能力と目標のギャップをAIと分析し、学習計画を立てる

活用する際は生成AIの特性や限界を理解することが重要です。AIの出力には誤りや偏りが含まれる可能性があり、ハルシネーション (事実と異なる情報の生成) にも注意が必要です。また、コンプライアンスやセキュリティリスクにも配慮が必要です。

そのため、AIの出力を批判的に評価し改善する能力が求められます。この過程で、EMは自身の思考力や創造性を磨き、効率的に知識を吸収することができます。具体的には、AIの回答に対して「なぜそう考えるのか」「別の視点はないか」といった問いかけを重ねることで、より深い洞察を得ることができます。さらに、AIとの対話を通じて培った問いかけ力は、実際のチームマネジメントにも直接活かすことができると思います。

本セッションでは、生成AIを活用したEMスキル向上の具体的な方法論と、AIとの効果的な対話技術と、それをチームマネジメントに応用するテクニックを話します。AIとの対話を通じて自己能力を触媒にしてさらに自己能力を増強し、磨かれた問いかけ力を実際のマネジメント現場で活用することができるヒントになれば幸いです。

Learning Outcome

対象聴衆:
・新任または経験の浅いEM
・適切な相談相手がいないEM
・EMを目指すエンジニア
得られる学び:
・生成AIを活用したEMスキル獲得の具体的テクニックとその実践方法
・生成AI活用時の注意点
・AIとの効果的な対話方法と、マネジメントに活かせる問いかけ力の向上