「スーパースター」型人材と「ロックスター」型人材をご存知でしょうか。
これらの概念は "GREAT BOSS" という本の中で紹介されています。
常に新しい挑戦を求め、革新的なソリューションの考案と実装を担う人々が「スーパースター」、
安定性と確実性を重視し、担当領域における深い知見と経験をもつ人々が「ロックスター」と呼ばれています。
常に「次の大きな変革」を追い求めがちな技術組織において、
リスクを恐れず突き進む「スーパースター」と呼ばれるエンジニアたちは常に脚光を浴びています。
しかし、本当の組織の強さは、表舞台で輝くスーパースターだけで築けるものでしょうか?
慎重な判断力や安定性を重視する姿勢は、持続可能な技術組織には不可欠な要素にもかかわらず、
現代の技術組織では、このロックスターの価値が正当に評価されていないケースが少なくありません。
「保守的すぎる」といったラベルを貼られ、その本質的な価値が見過ごされています。
本セッションでは、エンジニアリングマネージャーとして「ロックスター」型人材の再評価に挑みます。
彼らが持つ「縁の下の力持ち」としての強みを掘り下げ、その力を最大限に引き出し、増幅させることで、いかにして強固な技術組織を築くのか。
私自身もロックスターとしてキャリアを描いた立場から、ロックスターが組織にもたらす価値を再考し、持続可能な技術組織を築く方法を探ります。