エンジニアリングマネージャーにとって、周囲の信頼を獲得することは重要です。信頼があればこそ様々な意思決定や仕組みづくりがスムーズに承認され、浸透し、自分のチームやその周辺のチームの成果を最大化していくことができます。
そして築きあげた信頼は、ときに自らを縛り付ける鎖にもなります。
新しいチャレンジをしたい。その相談を周囲にするも、「いやいや、〇〇さんじゃないとここは任せられないから!」と言われ現状に留まることを余儀なくされる。必要とされている事自体は嬉しいけれども、チャレンジできないもどかしさ、新しい経験が得られないことへの危機感が募っていきます。
あなたは、チームの中に有望な人物を見つけます。コーチングし、実践経験を積ませ、サポートし、モチベーションを高め、自分の後任へと育てていきます。そう、サクセッションです。
とても優秀な方だから、きっとうまくやるだろう。めでたしめでたし…
とはいかないのが、世の中の常。サクセッションしたあの人は、スキルは確かにあるはずなのになぜかうまくいっていないようだ。どうしたんだろう…。そんなふうに疑問をもっていたある日、「もとのチームのマネージャーを、またやってくれないか」と言われる。そう、残念ながらサクセッションには失敗してしまったのです。こんな経験、ないでしょうか。
では、スキルがあるはずのあの人へのサクセッションはなぜうまくいかなかったのか?
エンジニアリングマネージャーにとって信頼関係は重要なものです。そして、サクセッションしたその人は、まだ周囲と信頼関係が築けていないのです!
本プロポーザルではエンジニアリングマネージャーのサクセッションにおいて重要な「信頼関係の継承」について話します。
信頼関係の作り方
信頼関係の受け継ぎ方