SmartHRでは基本的に「スクラム」で開発を進めています。それは仮説検証サイクルを高速で回し、ユーザーニーズの変化に素早く適応しつつ、ユーザー価値を最大化するためです。
2,3年前は今と比べて、各チームが仮説検証サイクルをうまく回せているか、ユーザーが欲しいものをつくれているかを把握しやすい状態でしたが、組織の拡大に伴い、各チームのそれらの状態を把握することが難しくなってきました。
また、昔から実践しているアジャイルやスクラムに関して学ぶ社内施策の効果も組織拡大により薄れていき、アジャイルの本質的な目的の喪失、顧客ニーズとの乖離、フロー効率の低下など、少しずつ組織のアジリティや顧客価値の提供能力が低下していくリスクが高まっていると感じています。
もっと言えば、そもそも「仮説検証サイクル」とはどのような構造になっていて、どのようなスキルやアクションが必要なのかの具体は明文化されておらず、各々が暗黙知として持っている状態でした。
そこで我々はまず仮説検証サイクルを再定義し、サイクルを構成する各フェーズにおいて必要なスキルやアクションを整理しました。
そしてそれらを持ち合わせているか、実践できているかをチェックするための「アセスメント」を作成し、各開発チームで実施してもらうことにしました。
セッションではそれら過程と、アセスメント実施後のアクションや組織の行動変容についてお話します。
対象の聴衆
・プロダクト開発がうまくいっているのか否かを把握したい人
・仮説検証サイクルの解像度を上げたい人
・より良い開発や組織にしていくために行動変容を促したい人
得られるもの
・開発がうまくいっているのか否かを把握するための実践例
・仮説検証サイクルの考え方、捉え方
・開発チームへの行動変容を促すアプローチ