Engineering Manager Conference Japan 2025
セッション(20分)

あなたの「仮説検証」、ゆがんでいませんか?

expajp Shu Oogawara expajp
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概要

マネージャーの仕事は意思決定の連続であり、もちろんエンジニアリングマネージャー(EM)も例外ではありません。そして、意思決定のアプローチとしてよく用いられるのが「仮説検証」です。

この方法では、現場の問題に対して解決策の仮説を立て、それを検証して評価することでより良い意思決定を目指します。特に不確実性の高い状況では有効とされ、リーン・スタートアップの根幹を成すメソッドでもあります。

一方で、この手法には落とし穴があります。定性的なアプローチに依存しがちのため、個人やチームのバイアスの影響を受けやすいのです。

本セッションでは仮説検証アプローチの一般的なプロセスに沿って、各ステップで生じがちな認知バイアスとその影響を紹介し、対策について考察していきます。例えば、以下のようなポイントです。

  • 仮説の選択:ヒューリスティックによって、特定の選択肢を過大評価してしまう
  • 検証方法の検討:確証バイアスによって、仮説を裏付けるデータのみを集めてしまう
  • 検証結果の評価と意思決定:メンバーへの伝え方によって特定の判断に誘導してしまう

これらをできるだけ回避して、よりもっともらしいアプローチを行うためにマネージャーが取るべき行動を検討します。また、仮説検証において何を担保すべきなのかを再確認していきます。

Learning Outcome

対象

仮説検証と意思決定が求められるすべての人

得られるもの

仮説検証による意思決定に関する以下の知識とノウハウ

  • 主要な認知バイアスの種類と、それを補正する方法
  • チームで意思決定をする際、より公平に意見を集めるための質問方法
  • 仮説検証プロセスにおいて重要視すべきポイント