Engineering Manager Conference Japan 2025
セッション(20分)

Two Blades, One Journey: Engineering While Managing

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概要

エンジニアからマネジャーへの転身は、転職に例えられるほど異なる世界への参入といわれます。
マネジメント業務に没頭する中でエンジニアリングスキルの低下を懸念する方や、その不安からEMへのキャリアを躊躇するエンジニアも少なくありません。

そんな葛藤を打ち砕くため、私はエンジニアかマネジャーかという二者択一ではなく、"二刀流"という選択肢を提案します。

本講演では、過去10年でエンジニアとEMを各2回経験した講演者の実践知を共有し、キャリア論・認知科学・マネジメント論を織り交ぜた二刀流キャリアの有効性と再現性について考察します。
実践の道半ばではありますが、同じ葛藤を持つ方の心に火を灯せる講演を目指します。

対象者

  • エンジニアリングとマネジメントの両立に悩むEM
  • EMをキャリアとして検討しているエンジニア

話そうと考えていること

  1. 講演者が二刀流を意識して実践してきたこと
    • 横断的な組織課題の発見と解決、1on1や採用を通じた技術理解の深化、大型技術カンファレンス登壇機会の創出
    • Engineering Manager Meetupの立ち上げによるコミュニティ活用
  2. 二刀流キャリアの可能性・再現性の考察とヒント
    • 柔軟なキャリア形成の可能性を提示する振り子モデル・キャリアラティス・計画的偶発性理論
    • 学習の転移、抽象と具体の行き来(意味波)によるスキルの同時向上

この講演を検討すべき理由

2019年の拙稿「EMになってから技術力が伸びるパターン」の少なからぬ反響を通じ、冒頭で述べた不安や葛藤が現実にあることだけでなく、提案するキャリア像に関する議論が不十分であることを私は感じました。

そして、その状況は2024年において依然として存在するとおり、本講演を通じてさらなる議論の土台を提供したいと考えています。

Learning Outcome

EMの役割を活かしながら技術力を伸ばすこと、あるいはエンジニアとしての経験をEMとして活かすための具体的な方法論を提供します。
また、振り子モデル等の柔軟なキャリア形成の視点を紹介しつつ、聴講者がキャリアの不安や葛藤と戦うために実践できる具体的なアドバイスを提供します。