QA(品質保証)チームのエンジニアリングマネージャーとして、触媒となって、些細な工夫をピックアップしてメンバーの成長を促すコツ by ブロッコリー

Engineering Manager Conference Japan 2025
セッション(40分)

QA(品質保証)チームのエンジニアリングマネージャーとして、触媒となって、些細な工夫をピックアップしてメンバーの成長を促すコツ

nihonbuson ブロッコリー nihonbuson
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概要

皆さんは間接部門のエンジニアリングマネジメントをどのように行っているでしょうか?
本セッションは間接部門の1つであるQA(品質保証)チームのEMについてのお話です。

間接部門の難しさ

QAは間接部門と言われます。間接部門とは直接売上を生み出すことのない業務を担っている部門であり、評価をしづらい部署といえます。

例えば、開発であれば「機能Xの開発によって、A社の受注に繋がった」といった話ができるでしょう。

一方でQAの場合、「遅延なくリリースできた」と言っても、それが

  • QAメンバーが工夫できた
  • 開発メンバーが優秀で不具合がほとんど出なかった

のどちらなのか判断が付きづらいです。

評価のしづらさによる悩み

評価のしづらさは以下のような悩みに繋がります。

  • 評価面での悩み
    • 自己評価を書けない
    • 評価者が評価を付けづらい
    • 他チームのマネージャーにメンバーのアピールがしづらく、評価のキャリブレーションが難しい
  • 日々の業務での悩み
    • 評価軸を作りづらいため、メンバー本人が自信を持って行動できない
    • どのように進めれば良いのか判断がつきづらく、成長を実感しづらい

QAチームのEMになって気付いたこと

そんな中、私はQAチームのEMとして働くようになりました。
EMになって、QAメンバーは成果を出していないのではなく、自分の成果をアピールするのが上手でないことに気付きました。例えば、成果として「機能Aと機能Bと機能Cのテスト設計とテスト実施を行っていました。」としか書かなかったりするのです。

EMとして行動したこと

私は1on1などを通じて、QAメンバーが日々行っている工夫をできるだけ言語化しました。本人は「些細なことなんだけど」と前置きしていても、私からはすごく魅力的に見え、かつ上に書いた悩みを打破する宝の山でした。

本セッションでは、宝の山となる些細な工夫を見つけ出して、メンバーの成長に繋げるためのコツを、具体例を交えてお伝えします。

Learning Outcome

  • 間接部門のEMになった際に、成長を促すコツを知れる
  • 間接部門かどうか関係なく、1on1で聞き出した些細な工夫をピックアップして成長に繋げる方法を知れる