私は、前職ではじめてのマネジメント業を経験したあと、現職にエンジニアとして転職しました。
まさに「エンジニアとマネージャの振り子」の2周目が始まったところです。
前職ではマネージャとして1on1や評価、採用、組織改善といった業務を行っていました。
これらの経験は、現職のエンジニア業務でとても活きています。特に、1on1と評価に関するものです。
1on1は、会社が個人に提供できる成長機会の中で最重要かつ代替不能なものです。
技術研鑽は個人でも出来ますが、「自分の成長に責任を持ち全力で支援する人と過ごす時間」は代替不能です。
マネージャとして、メンバーの成長角度を最大化するため、自責で考え成長につながるアクションを共に見出すことが必要です。
メンバーが納得感を持ち、成長につなげられる評価をするには、関係づくりとマネージャとして説明責任を果たすことが重要です。
日々のコミュニケーションの中で信頼関係や期待値調整が出来ていないと、メンバーにフィードバックを受け入れてはもらえません。
またマネージャとして「なぜその評価なのか」「より上の評価を取るには」といった疑問に答える準備も必要です。
マネージャとして上記を経験してみると、その反対側であるメンバーとしての向き合い方にも変化が現れました。
かつては受け入れがたかったフィードバックに対してオープンなマインドで向き合い、自身の成長につなげることができるように、
また高くなりがちだった自己評価も上長とのブレが少なく、成長のための会話を出来るようになりました。
マネジメント経験が、メンバーとしての振る舞いにも良い影響を与えていたのです。
このトークでは私の1on1や評価への向き合い方の変化を実例として、マネジメント経験がメンバーとしての振る舞いに良い影響を与えるという話をします。