チームメンバーがまとまった時間がとれるようにと細かなタスクを引き取ってしまったりしていませんか?もしくは社歴が長くて引き継ぐ方が時間がかかってしまうからと自分でやってしまっていることはありませんか?
"実際にやる"からこそ学べることはたくさんあります。だからチームのためと思っていることが、誰かの初めての経験を奪うことになっているかもしれません。慣れている側からすると大したことのないように思うことでもです。やり方を知っているとやったことがあるの差は大きいです。
私はメンバーのチャレンジを促す場 "安全に転べる場" 作りを心がけています。フォローアップがある、致命的なことにはならない、なんとかなるとチャレンジする側が思える体制をとれていれば、安心してチャレンジできます。そうしてチャレンジすることで、自分が事細かに教えるよりも何倍も血肉になり、次のチャレンジへも繋がります。
私はまずペアでやってみよう、その後は一人でやってみようと段階を踏むようにしています。悩んだらいつでも呼んで、タイムアップになったら続きは引き取るからまずやってみてなどそういった声かけをして、"実際にやってみる"ことを促してきました。結果できる人が増えたり、次に入ってきた人に対して率先して教えたり、他にもやってみたいという人も出てきました。
気を付けるべき点もあります。自分のやり方と違うと感じた時、今回の対処方法としてそぐわないのか、ただ自身の好みと違っているだけかは注意深く切り分けないといけません。何を任せたのか、何を見守ると決めたのか、自身の軸を見直しも必要になります。決して自分の指示通り動く人を作りたいわけではないのです。事細かな指示がなくても動けるようになっていくための練習してもらおうとしています。
これは委譲の練習にもなります。EMはチームがうまく回るようになったら今度は自分がいなくても回るようにしていく必要があると考えています。そうすることでチームは強く大きくなっていけます。
このセッションでは具体的な例を交えながら、どうすれば自分の仕事を手放していけるか、どう安心して何度でも挑戦できるチャレンジの場を作っていけるかのお話をします。