エンジニアリングマネージャー(EM)の役割において、「プレイングマネージャー」は従来、アンチパターンとして扱われることが多く、多くの組織で避けるべき実践とされてきました。
その背景には、マネジメント業務の軽視や、組織の俯瞰的視点の欠如、プレイヤーとしてのボトルネック化といった懸念が存在します。
しかし、スタートアップをはじめとする小規模組織や、サービスの垂直立ち上げフェーズにおいては、プレイングマネージャーが組織に独自の価値をもたらす可能性があります。
また、多くのエンジニアが通る、インディビジュアルコントリビューター(IC)からEMへのキャリアトランジションにおいて、
自身の強みを活かしながら、EMとしての役割を段階的にシフトさせていくことを可能にする重要な選択肢となりえます。
本プロポーザルでは、カミナシでの新規事業開発において、EMとして約半年間実践してきた経験をもとに、
「意思を持って選択的にプレイングマネージャーを実践する」という新しい可能性を提案します。
単なる状況への対応として結果的にプレイヤーとなるのではなく、戦略的な選択としてのプレイングマネージャーを位置づけ、EMとして実践してきた取り組みと、そこから得られた具体的な知見を共有します。
プレイングマネージャーという選択肢を、単なるアンチパターンとしてではなく、組織とキャリアの文脈に応じた戦略的な選択として、改めて捉え直すため機会になれば幸いです。
対象の聴衆
得られる(かもしれない)もの