大規模アジャイルフレームワークから学ぶ "エンジニアマネジメント" の本質 by Kittaka shun

Engineering Manager Conference Japan 2025
採択
2025/02/27 13:35〜
ホールB
スポンサーセッション

大規模アジャイルフレームワークから学ぶ "エンジニアマネジメント" の本質

xi_kax Kittaka shun xi_kax
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概要

エンジニアリングマネージャ(EM)の役割は、組織の文化や価値観によって大きく異なります。
私が会社で初めてEMという役割に任命されたとき、求められたことは多岐にわたり、
まさに開発に関連する何でも屋(Everything Manager)でした。

私がEMになった2023年当初、開発部は10チームで編成されていました。
それが2024年には17チーム、現在では20チームを越えようとしています。
このような急速な成長の中で、EMの担う業務は徐々に増えていき、ついにその限界が見えてきました。
このままでは組織をスケールすることができなくなってしまう―
私達はこの課題に対して、大規模アジャイル(SAFe)の知見を借りて改善をはじめました。

まずはSAFeに定義されるフレームワーク、役割、エッセンスを現状の組織に当てはめることで、
私達の中でEMの役割を再定義することにしました。
この取り組みの中で、技術に対する責務を「システムアーキテクト」という役割として新たに切り出したことで、
EMはどういった役割を担い、どういった結果が成果として評価されるのかが明瞭になりました。
結果として、私達は無理なく組織をスケールできる組織に変わりつつあります。

本セッションでは、初代EMとして経験した試行錯誤から、SAFeの導入を経て、
組織固有の文脈に基づいたEM像を確立するまでの実践的な経験を共有します。

Learning Outcome

  • 組織の成長に合わせ、EMの役割をどのように変化させていったのかという実例
  • SAFeのフレームワークがどういった課題を解決したのか、その背景や経緯
  • EMの責務をどのように整理できるのか、具体的なアプローチ
  • 組織固有の価値観に基づいて、どのように役割を再定義していくのかについての知見