Engineering Manager Conference Japan 2025
セッション(40分)

モブワークによる知識創造型組織の実現

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概要

複雑化する業務システム開発において、如何にチームの知識を効果的に共有・創造していくかが、プロジェクトの成否を分ける重要な要素となっています。
当チームは、障害福祉という高度に専門的なドメインに対し、モブワークを軸とした知識創造の仕組みを5年間にわたって実践してきました。

本セッションでは、2020年からのモブワーク導入・発展の過程で得られた具体的な知見を、実践的なプラクティスとともにご紹介します。

紹介するモブワークの遍歴としては以下の様になります。

  • リアル期
  • フルリモート期
  • 安定期
  • プロジェクト立上げ期(暗黙知を人に)
  • チームビルディング期
  • シン共同開発期
  • 知識創造型へ

遍歴にあるプロジェクトの状況やチーム構成に応じて、モブワークの取り組みも変化させてきました。
モブワークには多くのメリットがありますが、プロジェクトの状態やチームの熟練度によって、目的や効果的な方法が異なると感じています。
ナレッジの共有が重要ですが、チーム内にナレッジがない場合でも機能します。
その際、知識創造のサイクルを意識したモブワークが鍵となります。

モブワークと個人ワークを組み合わせ、多様性を活かして知識創造を行う組織を実現します。

複雑なドメインに対応するために、以下の点を中心にお話しします。

  • モブワーク実施の具体的なプラクティス
  • チーム内での知識共有を促進するファシリテーション手法
  • 予想される課題と対応策

Learning Outcome

  1. 実践的スキル
    • モブワークに適したタスクの選定方法
    • 効果的なファシリテーション手法
  2. マネジメントスキル
    • チームの練度に応じたスタイルの見直し
    • 必要なツールと環境の整備
  3. 組織変革の視点
    • 学習する組織への転換方法
    • 持続的な知識創造の仕組み作り