Engineering Manager Conference Japan 2025
セッション(20分)

「行動変容」の考え方から学ぶ1on1の設計技法

kondo_script 近藤 裕輝 kondo_script
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概要

近年さまざまな組織で採用されている 1on1。
そのスタイルはさまざまで、組織の数だけベストプラクティスと悩みがあると思います。
このトークでは、1on1の目的を「組織にとって好ましい、良い習慣をメンバーに根付かせること」と定義します。
キーワードは「行動変容」。
保険医療の「動機づけ面接」などで実際に使われる、生活習慣改善の手法をヒントにして、
「良い習慣をメンバーに根付かせる」ために必要な考え方や、アンチパターンについて掘り下げていきます。

Learning Outcome

  • 行動変容についての基礎的な考え方を知ることができる
    • そもそも人間の思考意思決定はどのように行われるのか
    • 自動的で処理が速いがバイアスの強い「システム 1」と、意識的で処理の遅い「システム 2」について
    • 習慣とはなにかと、それを改善するインパクトについて
    • 行動変容を促すために見極める 5 つのステージについて
  • 保健医療の「動機づけ面接」から、 1on1 のベストプラクティスとアンチパターンについて知ることができる
    • 傾聴するときに相手を見るポイント
    • なぜ人はネガティブフィードバックを無視するのか
    • 自分を「1 人の人間」として認識させ、相手のシステム 1 に訴えかける方法
  • 1on1 を実施する上で、その設計の指針やヒントになる切り口を知ることができる
    • 1on1 が「動機づけ面接」に似ている箇所と、そのまま利用できない箇所について
    • 心理学のあやふやさと、それでもEMが心理学を知っておくといい理由
    • 人間の「リファレンスガイド」としての心理学活用方法