本セッションでは、急速にスケールするチームが直面する多様な課題を解決し、持続可能な開発体制と高いモチベーションを維持するために、Less (Large-Scale Scrum) を応用した「機能別のチーム編成」と、それに合わせた「エンジニアのロール分担」について詳しく解説します。
チームや組織がスケールする過程では、オーナーシップの欠如、協力体制の崩壊、個人プロジェクト化、プラットフォーム間の断絶といった複雑に絡み合った問題が顕在化します。これらの課題を解消するため、メンバーとの対話を通じて各エンジニアの適性を見極め、「機能開発」と「技術課題の改善」に特化したチームを再編成します。また、リーダーシップを発揮できる開発者には、プロダクトリード(PL)、テックリード(TL)、および個別貢献者(IC)など、明確なロールを背負ってもらうことで、プロダクト開発と技術課題の検証に集中できる環境を整えます。
このアプローチにより、チームのスケールを契機に、パフォーマンスの最適化・加速、モチベーションの向上、そしてチームの一体感を徐々に取り戻すことができました。
本セッションでは、具体的な施策とその効果について実際の事例を交えながら紹介し、参加者が自身のチームに応用できる実践的な知見を共有します。