クライアントワーク企業でのエンジニアやPjM経験を10年以上積んだのち、SaaSスタートアップで初めてEM(エンジニアリングマネージャー)として挑戦することになった私の、約半年間の奮闘記をご紹介します。EMとしての役割を「プロジェクトマネージャー(PjM)の延長」程度に考えていた私が、実際にはその想定を大きく裏切られる形で、1on1やOKR、スクラムイベントの運営に深く関わりながら「エンジニアリングマネージャーとは?」を試行錯誤の中で理解していくことになりました。
EMの役割は単なるリソース管理やタスクの進捗管理にとどまりません。チームとメンバーのバリューを最大化するため、目標の設定や達成に向けたサポート、採用、そして会社全体に対しても貢献することが求められます。シリーズBの資金調達を経て急成長を目指すスタートアップでは、定量的な目標への貢献が問われ、私もOKRに基づく目標達成に日々向き合っています。加えて、入社から今までの約7か月の途中で育休を取得した際には、引き継ぎやメンバーのサポートに際しても様々な気づきが得られました。
また、日々のチーム作りの中で考えた「強いチームとは何か?」というテーマに基づき、開発生産性やコードの変動係数導入など、仮説検証を重ねてきました。さらに、社内ポッドキャストの配信や昼休みのLT会(社内勉強会)の主催も行い、チーム外でもEMとしての価値を模索しています。
本セッションでは、各自が相互にコラボレーションすることで成長を続ける「自立型組織」を目指して、EMとしての意義を問い続けた私のリアルな試行錯誤の過程をお話しします。EMとしての役割や在り方に悩む方々に少しでも何かを持ち帰っていただければ幸いです。
▼想定聴者
EMとしての経験を積み始めたエンジニアや、これからEMを目指そうと思っている方々
▼得られるもの