シェアド・リーダーシップへの挑戦 〜 全員の強みを最大化するチーム作り 〜 by 菅原 円

Engineering Manager Conference Japan 2025
セッション(40分)

シェアド・リーダーシップへの挑戦 〜 全員の強みを最大化するチーム作り 〜

madoxten 菅原 円 madoxten
11

概要

2024年8月28日に EM Fest で「プロダクト志向なエンジニア組織作り」を発表した後、以下のご質問を多数いただきました。
「シェアド・リーダーシップを試してみたいけど、実際どのようにおこなっているんですか?」

本セッションでは、このご質問に対する回答を具体的にお伝えします。

シェアド・リーダーシップ (Shared Leadership) とは、「全員が強みを活かし、リーダーシップを発揮するスタイル」です。
ソフトウェア開発現場での事例が見当たらなかったため、書籍や論文を読み漁り試行錯誤を繰り返しました。

7ヶ月半にわたるトライ&エラーの結果、私たちのチームでは「部門横断案件を牽引するリーダー」が複数人誕生しました。
そして、リーダー経験者が未経験者を支援することで「新リーダー育成のサイクル」が回り始めています。

私自身も「EM」から「EM of EMs」へと役割が移り、視野・視座が変化しました。
「成熟度の異なる複数のチームに導入した場合、再現性はあるのか。」
「経験者がチームを越境して支援した場合、新たな化学反応を起こせるのか。」

当日は最新の挑戦結果をお届けします。

Outline

  • 背景
    • タクシーアプリ『GO』の開発現場
    • 一人のリーダーが牽引することの限界
  • シェアド・リーダーシップとは
    • リーダーシップ論の変遷
    • 全員が強みを発揮し、組織のリーダーシップを最大化
    • 互いの強みで補完しあう関係へ
  • 実践前の疑問と仮説
  • 部門横断案件のリーダーの育成
    • 自己発揮のためのセキュアベース
    • 意思決定基準のファシリテーション
    • 一人ひとりの多面的な強み
    • 仮リーダー体験の日常化
    • 多様なステークホルダーとの関係作り
    • 部門横断案件のリーダーの誕生
  • 複数チームへの適用
    • リーダー経験者による言語化
    • 経験者による未経験者への支援
    • チーム間のスイッチング
  • EMの役割
    • 3つのリーダーシップの使い分け
    • トップダウンとボトムアップの架け橋
    • 2階層上の視野・視座の獲得

Learning Outcome

  • 全員の強みを最大化するプラクティスの獲得
  • 部門横断案件を牽引するリーダーの育成フローの把握