YAPC::Hiroshima 2024
採択
2024/02/10 11:30〜
bitRiver/カナル・ウェブ会場(コスモス)
トーク (20分)

My Favorite Protocol: Idempotency-Key Header

ohbarye ohbarye ohbarye

商品の注文や口座間送金など、二重に行われてほしくない処理をネットワーク越しにリクエストし、通信に失敗したとき────クライアントはリトライするかもしれません。
しかし、直前のリクエストでサーバ側の処理が正常に完了していたら、1回でよい処理が複数回行われてしまいます。

この課題を解く鍵は"冪等性"。
「同一リクエストに対して結果が変わらない」仕組みをサーバが備えれば、クライアントは安全にリトライできるようになります。
そして、その実現手段として注目したいのが、POST/PATCHリクエストを冪等にするためのプロトコル、Idempotency-Key Headerです。

本セッションでは、IETF draftとして提出されているIdempotency-Key Headerの背景・コンセプト・現在の動向を解説し、HTTPリクエストにおける"安全なリトライ"について掘り下げます────