我々ネッコ研では、複数のメンバーが所有する自宅サーバーをVPNで繋ぎ、その上にプライベートクラウドを構築するプロジェクト「Nekko Cloud」を進めています。
一般のクラウドにおいて認証認可は避けて通れない要素ですが、安全性や利便性を求めるとAWSのIAMのように仕様が膨大になってしまい、設計が難しくなります。
しかしながら、Nekko Cloudは1サークル内で提供されるサービスですので、順序立てて考えれば要件を絞ることができます。
最終的に我々は、DiscordのOAuthでのみログインできる自作メンバーポータルにOIDC Providerの機能を付けることで、認可したサービスにのみ認証情報を"プロキシ"する形のフローを採用しました。
本セッションでは、我々がどのように状況を整理し、何を主目的として定めたのか、そして設計した認証認可基盤計画の全貌をお伝えします。