制約が導く迷わない設計 - 信頼性と運用性を両立するマイナンバー管理システムの実践 by 内藤翔太

SRE Kaigi 2026
採択
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制約が導く迷わない設計 - 信頼性と運用性を両立するマイナンバー管理システムの実践

_bwkw_ 内藤翔太 _bwkw_

■ スポンサー企業名
Dress Code株式会社

■ 発表カテゴリ
・Practices: SREの実践例と得られた教訓
・Architecture: SREの視点からのシステム設計

■ 発表概要(400字程度)
世の中的にセキュリティ規制や設計判断の難しさが増す中、「どこまで守れば十分なのか」「結論が出ずに進まない」といった意思決定の迷いは多くのエンジニアが抱える課題だと感じています。今回、約1ヶ月でマイナンバー管理システムの設計・実装を行うにあたって、個人情報保護委員会のガイドラインを設計判断の"制約"として捉えることで、データ分類に応じた暗号化方針、取扱範囲を限定するアクセス制御、組織単位でのリソース分離など、信頼性と運用性を重視した迅速でブレない設計判断を実現しました。本発表では、法的制約下での具体的な設計プロセスを紹介しながら、SRE の現場でも頻発する判断基準のブレ、場当たり的な設計、記録不在による手戻りにいかに対処してきたかを話し、現場に存在する制約を改めて正面から見つめ直すことが、設計品質と開発スピードの両立への鍵となるという気づきを共有します。自分たちでサービスの信頼性を担保したいエンジニアや、日々の設計判断・意思決定に悩んでいる方々に、持ち帰れるヒントがあれば幸いです。