■ 発表カテゴリ
・Case Studies: 実際の導入事例や失敗談
■ 発表概要(400字程度)
BCP(事業継続計画)は企業存続のために中長期的に必要な施策です。SmartHRではSREチームがプロダクト観点でのBCPを担当しており、主にリージョン障害時のDR(ディザスタリカバリ)戦略を検討しています。
通常、BCPではRTO(目標復旧時間)、RPO(目標復旧時点)といった復旧目標を先に設定し、それに基づいてDR戦略を検討するのがセオリーです。しかし、この復旧目標設定では「事業を止めたくない」という要求と「コストを抑えたい」という相反する要求の間でトレードオフが発生します。このバランス調整が難しく、BCPを進める上での大きな障壁となっています。
私たちは、このセオリーをあえて覆し、復旧目標を先に決めず、最小限のコストで実現できるDR戦略から着手する「小さく始めるBCP」を実践しました。これは挑戦的なアプローチでしたが、多プロダクトを抱える私たちにとっては、最短でBCPを進めるための最善策となりました。
BCPを策定する方々が直面する課題を解決する一つのアプローチとして、私たちの実践から得た学びをご紹介します。
■ 発表の詳細(1000字程度)
アジェンダは以下を想定しています。
■ 対象聴衆とその人たちが得られるもの
対象聴衆
得られるもの
■ なぜこのトピックについて話したいのか(モチベーション)
BCPは企業の成長フェーズによって必要な対策が様々に変化します。また、プロダクトの特性によってもDR戦略も異なります。このような様々な変数がある中でBCPを構築するのは非常に困難で、参考情報も限られています。そのため、小さく始めるための最初の一歩として何をすべきかを実体験ベースで共有することで、今後BCPを検討する方々に少しでも役立つヒントを提供できればと考え、このトピックを選びました。