■ 発表カテゴリ
Case Studies: 実際の導入事例や失敗談
■ 発表概要(400字程度)
any株式会社は、個人のノウハウを引き出し、組織全体のパフォーマンスを最大化するAIナレッジプラットフォーム「Qast」を開発しています。2023年末時点のエンジニア組織は正社員5名ほどで、全員がアプリケーションエンジニア出身。シリーズBの資金調達も控える成長フェーズの中、大規模化するWebアプリケーションに対するObservabilityは大きな課題でした。
SREが不在だったからこそ、実績のあるツールを最大限活用するべくDatadogを採用するまでの変遷、そしてDatadogとともに2年間で取り組んだ全てのObservabilityに関する取り組みを、良い点も課題も包み隠さず、ご紹介したいと思います。本職SREの方々からすれば、拙い仕組みかもしれません。しかしながら、機能開発に集中しつつも、SREの取り組みをゼロから作り上げた進め方を紹介します。
■ 発表の詳細(1000字程度)
弊社の「Qast」においては、ObservabilityのツールとしてDatadogを採用し、非常に幅広く活用を推進しています。
より具体的には、
といった幅広い活用をDatadog単体で行っています。現時点ではこれらによって機能の保守運用において、調査の要となるツールとなっています。SREが不在の中で、ここまで幅広い活用ができている状態を作り上げるためには、機能のみならず非常に多くの苦労がありました。
この発表においては、下記の内容でご紹介をしたいと思います。
■ 対象聴衆とその人たちが得られるもの
対象聴衆
得られるもの
■ なぜこのトピックについて話したいのか(モチベーション)
SREが不在の中、Observabilityのツールは一長一短あるなかで、「アプリケーションエンジニア」目線で、Datadogの導入を進めてきました。私自身はこれまでのキャリアにおいても、anyにおいてもSREという肩書きで仕事をしたことはありません。
しかしながら、我々のようなスタートアップでは、SREといった専門職がいないなかでも成し遂げられたObservabilityの進め方に関するヒント、Datadogという具体のツール例をお伝えすることで、似たような境遇の方々のObservabilityへの取り組みを後押ししたいです。
Datadogというツール自体が重要なのではなく、あくまでもこのツールを通して、Observabilityをいかに推進したかをお伝えし、今回のテーマである「Challenge SRE」のなかでも「SREを前に進めるための挑戦を応援する」ための一助になることを願っています。