CloudFront Multi-Tenant Distributionでマイクロサービスのエッジ管理を一元化する by 小川知哉

■ 発表カテゴリ
Architecture: SREの視点からのシステム設計

■ 発表概要（400字程度）
2025年4月28日に発表されたCloudFront SaaS Managerの機能である「Multi-Tenant Distribution」は、マルチテナント環境における複数マイクロサービスのディストリビューション管理を統合し、エッジでの運用効率を高めることを可能にします。本セッションでは、この仕組みを活用することで得られる管理性やオブザーバビリティの向上効果について紹介します。キャッシュ設定やアクセス制御の統合、配信パフォーマンスの可視化、設定変更の一括適用といった利点を整理し、参加者がCloudFrontを用いたマイクロサービス運用の最適化に役立てられる知見を提供します。

■ 発表の詳細（1000字程度）
2025年4月28日に発表されたCloudFront SaaS Managerの機能である「Multi-Tenant Distribution」は、マルチテナント環境における複数マイクロサービスのディストリビューション管理を統合し、エッジでの運用効率を高めることを可能にします。本セッションでは、この仕組みを活用することで得られる管理性やオブザーバビリティの向上効果について紹介します。キャッシュ設定やアクセス制御の統合、配信パフォーマンスの可視化、設定変更の一括適用といった利点を整理し、参加者がCloudFrontを用いたマイクロサービス運用の最適化に役立てられる知見を提供します。

発表の詳細（1000字程度）
CloudFront SaaS Managerについて、以下の構成でお話しします

• 本セッションを話す背景
  • マイクロサービス展開とエッジ管理の課題
  • 従来のCloudFrontディストリビューション管理の限界
• CloudFront SaaS Managerとは
  • 2025年の発表概要
  • 提供される機能の整理
  • Multi-Tenant Distributionの位置づけ
• Multi-Tenant Distributionによる変化
  • キャッシュ設定の統合管理
  • アクセス制御・セキュリティルールの一元化
  • 配信ログ・パフォーマンス可視化の統合
• Multi-Tenant Distributionのユースケース
  • 複数マイクロサービスの展開
  • 複数ドメインの共通設定（リダイレクターとして活用事例）
• 実際に使ってわかったポイント
  • Multi-Tenant Distributionのメリット
  • 運用効率化の実感
  • 設定変更の一括適用によるスピード向上
  • セキュリティポリシーの統一
  • オブザーバビリティの向上
  • Multi-Tenant Distributionのデメリット
  • Multi-Tenant Distributionの限界
  • 運用における影響の拡大について

まずは本セッションの話題そのものである「CloudFront SaaS Manager」について簡単に説明します。次に従来のCloudFrontを利用し、マイクロサービスを複数展開したときの運用コストについて触れながら、CloudFront SaaS Managerの具体的な機能についてお話しします。
「Multi-Tenant Distribution」に関する理解が深まったところで、実践的な解説をユースケースに沿ってご説明します。Multi-Tenant Distributionのメリットとデメリットに関して、実際の実装で感じたことを元に解説していきます。
CloudFront SaaS Manager本体の仕組みの詳細から、Multi-Tenant Distributionを活用したキャッシュ設定やアクセス制御の統合管理など具体的な運用手法まで幅広く解説し、現場で即実践可能な知見を提供します。

■ 対象聴衆とその人たちが得られるもの
対象聴衆

• マイクロサービスの運用 / 保守に新しい選択肢を持ちたい方
• 新しい技術に目がない方
  得られるもの
• CloudFront SaaS Managerの機能概要とその詳細
• 実践的な活用法と、運用する上でのメリットデメリット
  ■ なぜこのトピックについて話したいのか（モチベーション）
  サービス拡大に伴って増殖し続けるマイクロサービスたちをどう管理していくか。その選択肢の1つとして、参加者の皆さんのお助けになればと思っています