■ 発表カテゴリ
・Case Studies: 実際の導入事例や失敗談
■ 発表概要(400字程度)
多くのSRE組織が、サービス信頼性の向上に注力する一方で、「社内情報システム」や「セキュリティ」という隣接領域との連携不足に課題を感じていませんか?
私は「重複したタスクを対応する」などの課題を実感しています。
SRE・社内情報システム・セキュリティ3領域を同時にマネジメントする中でSREの考え方やプラクティスを活用することでシナジーを創出しました。
・SLO/SLIの設定と計測 → ヘルプデスク対応の期待値設定とコントロール
・サービスの信頼性向上 → プロアクティブなセキュリティ対策
・エラーバジェットの運用 → 経営イシューとなるセキュリティリスク管理と意思決定
本セッションでは、SREからキャリアを広げたい方、社内情報システムやセキュリティを主務としていてSREに興味がある方に「次のキャリアに向けたTips」「SREのプラクティスがいかに汎用的かという学び」を提供します。
■ 発表の詳細(1000字程度)
以下のアジェンダでお話します。
SRE / 社内情報システム / セキュリティの課題(6分)
・現代の多くの組織で、SRE・情報システム・セキュリティが分断されて運営されていることによる課題がある。
・重複する作業領域や兼務による非効率
・「サービスの信頼性を高める」という目的は一緒だが、手段が異なるので重複する
・インシデント対応時の責任範囲の曖昧さ
・組織的に縦割りになってしまう or どちらもボールを取りに行ってしまい、効率的に動きにくい
・技術選定における最適化の困難さ
・ナレッジの相互共有やスキルトランスファーがされにくい
SRE / 社内情報システム / セキュリティで統合型マネジメントをやってみた(8分)
・最初は責任範囲の対立やコミュニケーションコストの多さでうまく行かなかったので、以下を推進した。
・各領域の責任範囲定義 / 相互依存関係の設計
・コミュニケーション手法、意思決定プロセス
・KPI設計
・限られた時間とリソースの中で「何をやり、何をやらないか」を判断し、リソースをどう配分するか?の組織戦略。
・「攻めのSRE」を体現するためのTips。
SREのプラクティスをどう適用したか?(8分)
・「事業成長を支える部門」という切り口で共通しているので、以下を対応した。
・SLO/SLIの設定と計測 → ヘルプデスク対応の期待値設定とコントロール
・サービスの信頼性向上 → プロアクティブなセキュリティ対策
・エラーバジェットの運用 → 経営イシューとなるセキュリティリスク管理と意思決定
・これらの推進がシナジー創出に繋がり、結果としてエンジニアリングマネージャーが取り組むべき「組織の成果の最大化」に寄与した。
適材適所を実現する人材マネジメント(5分)
・SREが「組織成果の最大化」を実現するために工夫したこと。
・人のReliabilityの見極め方
・キャリアパス設計
・モチベーション管理
・SREの次のキャリアとしてエンジニアリングマネージャーを目指すことの優位性。
持ち帰ってほしいこと(3分)
・SREのプラクティスはさまざまな領域に活かすことができるし、次のキャリアに必ず役に立つ。
・SREはぜひ社内情報システムやセキュリティにもチャレンジしてほしい。
■ 対象聴衆とその人たちが得られるもの
■対象聴衆
■聴衆が得られるもの
■ なぜこのトピックについて話したいのか(モチベーション)
■個人的な体験と学び
私自身がSRE・社内情報システム・セキュリティの3領域を同時にマネジメントするという、そこまで同じロールの方が多くない珍しい経験をしている。
この経験を通じて、従来の縦割り組織では実現できない大きなシナジー効果と価値創造の可能性を実感し、また「SREのプラクティスの汎用性と可能性」について論じたいと考えた。
■SREコミュニティへの貢献意識
SRE NEXTで登壇者やコアスタッフを務める中で、SREコミュニティの発展に貢献したいという想いがあり、多くのSRE組織が組織運営や他部署との連携で課題を抱えている現状を見る中で、私の実践経験が同じような課題を持つ方々の参考になればと考えている。
特に、SREの枠を超えた統合的なアプローチは、まだ体系化されていない分野であり、実践例を共有することで業界全体の発展に寄与できると信じている。
また、この挑戦を通じてSREのキャリアの可能性を実感した。
■組織変革への情熱
「組織の成果の最大化」という目標に向けて、常に新しい組織運営手法にチャレンジしている。
3領域統合マネジメントも、その挑戦の一つです。このチャレンジが成功体験となったことで、他の組織でも同様の価値創造が可能であると考えおり、SRE Kaigi 2026のテーマである「Challenge SRE !」にまさに合致する、組織変革への挑戦を共有することで、釣行する方にきっかけや熱量を提供したい。
総じて理論的な話ではなく、実際に現場で使える知識とノウハウと明日からすぐに活用できる実践的な手法を届けたい。