一人 SRE からのスケールアウトに向けた体制づくり by MASAKI ASANO

SRE Kaigi 2025
セッション(30分)

一人 SRE からのスケールアウトに向けた体制づくり

mackey0225 MASAKI ASANO mackey0225
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■ 発表カテゴリ
募集要項( https://www.notion.so/srekaigi/SRE-Kaigi-2025-CfP-0939fcd968a74bddaebdbf638a957ab9 ) にある6つの発表カテゴリからお選びください

・Culture: SRE文化の醸成と組織変革

■ 発表概要(400字程度)

私たちの組織では、2024 年 1 月に一人目の SRE 担当を設け、私がその担当者となりました。
当初は手つかずだった課題への対応を進めていきましたが、その中で一人でおこなうことによる「属人化」と「スループットの限界」が課題になりました。
その経験と課題から、組織や体制づくりも必要と感じ、組織内で様々な施策を企画し、実行しました。
具体的には、全メンバーとの 1 on 1 形式でのヒアリングや輪読会、プロダクト開発チームへの介入と共有などを行っていきました。

今回の話では、一人の SRE が組織・体制づくりを進めるにあたってのきっかけや、組織づくりのために検討したこととやったことについてお話します。
また、進めていく中で気をつけたほうがいいことや、得られた結果についても併せてお話しいたします。

■ 発表の詳細(1000字程度)

(1)私たちの組織について
ここでは、話の前提となる一人目 SRE の担当になった当初の組織の状況についてお話します。
具体的には、以下の内容です。
・発足当初の組織構成(プロダクト別の担当メンバーの人数、役割)
・発足当初に抱えていた課題やタスク

(2)一人目 SRE 担当としてのトライと学び
つづいて、発足当初で担当者として進めていたときの話とその経験での学びについてお話します。
具体的には、以下の内容です。
・担当者としてどのようにタスクを進めていたか
・どのようなタスクを対応していたか
・対応した結果のふりかえり
・そこからの学びと気づき
 - 属人化
 - スループットの限界

(3)学びと気づきへの対応:組織・体制づくりに向けて
一人でやっていくと、前述の気づきにもある超えられない壁(属人化とスループットの限界)が出てきます。
ここではその気付きと対策について検討した結果について共有します。
具体的には、以下の内容です。
・属人化への対応
 - チームに潜り込む
 - チームのスクラムイベントへの積極的な参加
 - 課題・タスクの移譲
・スループットの限界への対応
 - 文化醸成のための勉強会・輪読会
 - 将来的な体制の未来予想図とそのマイルストーンの作成
 - 担当メンバー候補検討のためのエンジニア全員との 1on1 形式のヒアリングの実施

(4)上記の対応に置いて、得られたものと課題
検討・遂行した施策において得られたものと今後の課題についてお話します。
具体的には、以下の内容です。
・得られたもの
 - 属人化の解消やその風土の醸成
 - メンバーの興味関心にフォーカスした相互理解 など
・今後の課題
 - 知識・素養のベースラインの向上
 - 取り組みの継続運用 など

(5)まとめ
最後に、今回の話のサマリ・まとめについて話します。

■ 対象聴衆とその人たちが得られるもの

【対象聴衆】
・組織内で一人 SRE になっている方
・組織に対して SRE 文化の醸成を考えている方

【得られるもの】
・組織内で SRE を根付かせていくためのヒント
・SRE 担当を複数名でスケールアウトさせていくための施策の例

■ なぜこのトピックについて話したいのか(モチベーション)
モチベーションとしては、大きく以下の2点の理由です。
・自分が主担当で取り組んでいる活動であるから
・組織内に SRE 文化を展開していく中で、0→1の立ち上げ期や1→2、3といった成長の初期段階の事例は求められるものと考えているから