実践: Database Reliability Engineering ~ クラウド時代のデータベースエンジニアの役割 ~ by 粟田 啓介

SRE Kaigi 2025
セッション(30分)

実践: Database Reliability Engineering ~ クラウド時代のデータベースエンジニアの役割 ~

_awache 粟田 啓介 _awache
2

■ 発表カテゴリ
募集要項(https://www.notion.so/srekaigi/SRE-Kaigi-2025-CfP-0939fcd968a74bddaebdbf638a957ab9) にある6つの発表カテゴリからお選びください

・Tech: SREを支える具体的な技術や手法

■ 発表概要(400字程度)
日本ではまだ馴染みの薄い DBRE。
おそらく DBRE ってそもそも必要なのか?やろうとしてもどうやって始めたらいいの?具体的に何をやっているの?という方が数多くいると思います。
このセッションでは私たちはなぜ DBRE という道を選んだのか、DBRE は何をしているのか?について実践的な内容を含めて共有させていただくことで皆様の疑問にお答えします。

具体的には下記を提供することで参加者の皆様に下記を通じて DBRE の実践を感じ取っていただきます。

  • DBRE は自分たちに本当に必要なのか
  • DBRE の目標、ゴール設定はどのように定義しているのか
  • プロジェクトの進め方はどのようにしているのか
  • 実際のアウトプットのデモ

ここまで聞くと、DBRE ではないけれど、実は自分たちも同じような仕組みを構築している、自分たちも同じようなプラットフォームが欲しい、という共感を持っていただけるかもしれません。
そんなあなたはもう DBRE です。
ぜひ日本の DBRE も一緒に盛り上げて行きましょう。

■ 発表の詳細(1000字程度)
前提として現段階の私たちは Platform を提供することで、「プロダクトのエンジニアと伴奏しながら彼らの自律性を高めること」を目的に活動しています。
なぜそのような動きをしているのか、その効果は?について具体例を用いて紹介させていただきます。

  • DBRE とは
    • Database に対する専門知識と判断を用いてサービスの信頼性を担保するのが役割
    • クラウドが普及してきた現代ではゲートキーパーとしての役割ではなく、現場のエンジニアが事業成長に注力できる環境をどのように提供したらよいか
  • DBRE は自分たちに本当に必要なのか
    • DBRE が向いている組織とそうでない組織にはどのような違いがあるのか
  • DBRE の目標、ゴール設定はどのように定義しているのか
    • DBRE のミッション, ビジョン
    • 3年戦略
  • プロジェクトはどのように進めているのか
    • DBRE を支える技術
      • エンジニアリング
      • monorepo 管理
      • スクラム
  • 実際のアウトプットの例
    • データベースパスワードの安全なローテーション
    • 生成 AI を活用したスキーマレビュー
      • プロジェクト開始前に作成したインセプションデッキとデモを用いて共有します

■ 対象聴衆とその人たちが得られるもの
特にデータベースの運用や信頼性に関心を持つSREエンジニア、システム設計者、エンジニアリーダーを対象としています。
参加者は、データベースを軸とした Reliability Engineering について実践的なアプローチを学び、実際の導入事例から得られた教訓を自身の組織に応用するための具体的な手法とアイデアを得ることができます。

■ なぜこのトピックについて話したいのか(モチベーション)
私たちは、DBRE を実践するために様々な挑戦をしてきました。DBREという分野において、単なる技術的な解決策だけでなく、チームの文化や組織としての取り組みも重要です。
これまでの経験を共有することで、同じような課題に直面している他のエンジニアやチームの助けになりたいと考えています。
また、データベースを軸とした Reliability Engineering という視点を広め、SREコミュニティにも知見の共有と改善に貢献したいという思いから、このトピックを選択しました。