■ 発表カテゴリ
Tech: SREを支える具体的な技術や手法
■ 発表概要(400字程度)
本セッションでは「SLOベースのアラート」の導入ステップを料理のレシピになぞらえてご紹介します。具体的には、完成形のイメージ、必要な材料やツール、工程を分かりやすく説明します。
SLOベースのアラートは、アプリケーションの信頼性を保つための強力な監視手法です。特に「複数ウィンドウ、複数バーンレートのアラート」という手法が『サイトリライアビリティワークブック』で推奨されています。
しかし、導入事例をあまり見かけない現状です。その背景には、導入のハードルが高そうだという誤解があるのかもしれません。
レシピ形式でお伝えする本セッションを通じて、一見ややこしそうなSLOベースのアラートでも「意外と簡単に導入できそうだな」と感じていただければ幸いです。そして、実際に試すことで、この手法の強力さを実感してほしいと願っています。
■ 発表の詳細(1000字程度)
以下の流れでの発表を考えています。
まず、料理のレシピと同様に、完成形のイメージを示します。本セッションでの完成形のイメージは「複数ウィンドウ、複数バーンレートのアラート」を用いてWebサービスの可用性を監視している状態です。この手法の概要や、なぜこの完成形を目指すのかも説明します。
次に、必要な材料を示します。具体的には、可用性を監視したいWebサービスのアクセスログです。本セッションでは、このアクセスログを使って工程を説明します。ただし、フロントエンドのイベントログを監視したい場合など、異なる材料を使いたい場合でも応用が利くよう配慮します。
さらに、必要なツールも示します。具体的には、メトリクス保存器、メトリクス集計器、アラーム発報器、複合アラーム発報器の4つです。各ツールの役割と必要な機能を説明します。
最後に、完成までの工程を説明します。具体的には、下記の4つです。
各工程の詳細はセッションでのお楽しみとさせてください。
もし時間に余裕があれば、可用性の推移を可視化するダッシュボードの作り方を「アレンジレシピ」として紹介します。
■ 対象聴衆とその人たちが得られるもの
■ なぜこのトピックについて話したいのか(モチベーション)
SLOベースのアラートを勤務先で導入し、とても満足しているため、その知見を未経験の方々にも共有したいというのが最大のモチベーションです。「このレシピならおいしい料理が簡単に作れるから、ぜひ試して」という感覚に近いと思います。せっかく強力な手法があるのに、導入事例をあまり見かけないのはもったいないな、と日頃から感じていました。