大規模ふるさと納税サイトをPHP8化した時の苦労話 by 瀬尾 一矢

PHPerKaigi 2025
採択
2025/03/22 14:30〜
Track C
スポンサーセッション(20分)

大規模ふるさと納税サイトをPHP8化した時の苦労話

瀬尾 一矢
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2012年に日本初のふるさと納税ポータルサイトとして立ち上がった「ふるさとチョイス」は、最後のリニューアルを2018年3月に行い、そこから開発・運用を続けてきました。

リニューアル当時はPHP7.4 + FuelPHP1.8.2で構築されていましたが、言語のEOLに伴ってこの度PHP8.3 + FuelPHP1.9-Dev へアップデートしましたため、
その時のつまづきポイントや苦労したところなどをお話させていただこうと思います。

PHPのバージョンアップはここ数年で実施している所も多く、目新しい構成や情報はそれほど多くないかもしれませんが、今後もアップデートを実施してく方の参考・助けになれば幸いです。

お持ち帰りポイント
・既存のリリースを止めずにバージョンアップを完遂させた方法と、想定通りに行かなかったポイント
・トラフィックの切り替え方法とその際の失敗パターン
・移行に伴って苦労したのはテンプレートエンジンでした(弊社はPHPTALを使用)

ふるさとチョイスの数字的特徴(2024年10月時点)
・PV:2億 / 月
・品の数:76万超
・利用自治体数:1700超
・決済種別:14種類

技術スタック
・PHP7.4
・FuelPHP1.8.2
・PHPTAL1.2.2
・MySQL5.6

ふるさとチョイス開発組織の特徴
・開発部門の人数: 80人
・リリースチケット件数:約25件/週

【会社紹介】
トラストバンクは、2012年に設立。第2創業期のITベンチャー企業です。
「ヒト」「モノ」「おカネ」「情報」を日本中に循環させ、地域の経済循環を生み出すことがビジョン「自立した持続可能な地域をつくる」の実現に繋がると考え、
ふるさと納税事業・パブリテック事業(自治体業務の生産性向上を促進)・地域通貨事業など、様々な事業を展開しています。