本セッションはPHPで計算機を自作します。環境構築からコード全体を解説します。
自分たちが使っているPHPのインタープリタとは何をしているのか、普段使っているPHPがいかに高度なことをしているのかを理解することが目的です。
本セッションは初中級者向けです。コードの記法などは解説致しません。計算機やプログラミングに興味があるが作り方が分からない方、PHPの内部実装の想像がつかない方を対象としています。
そのため、初心者でも理解しやすいように以下の工夫をします。
スタック型です
型をintegerとfloatに制限します
型キャストを使った明示的な型の管理を行います
逆ポーランド記法を使います
ユーザー定義関数を使いません
上記の特徴を持った言語を作ります。つまづきやすい、複数の型に対する演算の定義やASTを構築するタイプの言語における二項演算、ユーザー定義関数を意図的に避けています。
実装を解説し、ある程度計算機を理解したうえで、以下の話をします。
PHPがASTを構築し中間言語をVMで実行するタイプの言語であること、本セッションで実装した言語との違い。
通常の言語における二項演算の処理方法。式、文など。
ここまで作成した言語でHello,worldをする方法 (任意の要素を受け取れるprint文を作り、asciiとして解釈させる)
本セッションを通して視聴者は、計算機を構築するのに何が必要か理解し、自ら新しい計算機を作り出せるようになるでしょう!