php-fpm は PHPアプリケーション の実行環境として広く利用されていますが、その内部処理についてご存知でしょうか。
PHP プログラマから見ると、php-fpm はランタイムですが、php-fpm 自身は単に C 言語で実装されたアプリケーションにすぎません。これは我々が日頃から実装している PHP アプリケーションと領域や抽象度は異なりますが、一つのアプリケーションであるという点は同じです。
ただ、php-fpm ではより低いレイヤを扱っています。これは PHP アプリケーションレベルでは隠蔽されている処理が実装されているともいえます。普段、PHP コードを書くだけであればこうした底レイヤを意識する必要はありません。しかし、こうした下のレイヤがどのように動作しているのかを知ることはより深く PHP とそして自らが書いた PHP コードの挙動を理解することができます。そして、何より自分が書いたコードが内部でどのような仕組みで動いしているのかを知ることは楽しいものです!
本セッションでは、一歩レイヤを下りて、php-fpm がリクエスト受信から PHP アプリケーションを実行してレスポンスを返すまでの流れを内部実装やデバッガを元に追いかけてみましょう。