私たちのチームはPHPとRDBMSを用いた受託開発を中心に開発をしてきました
チーム文化として、クライアントニーズに迅速に応えながら、時代の変化への柔軟性を持って開発を進めることを大切にし、
常に新しい技術や手法を積極的に受け入れることを得意としていました
そんな中、話者である私自身は「サーバーレス」を得意としていましたが、そのスキルを自分ひとりの武器として振るうのではなく、
チーム全体の文化や価値観に溶け込ませ、組織的な生産性・開発価値の向上につなげるにはどうすればよいのか、日々考え続けてきました
そこで目を向けたのが「Platform Engineering」の考え方です
Platform Engineeringは、開発者がインフラやツール選定に悩まず、本質的なビジネスロジックの創造に集中できるようなプラットフォームやサービスを用意し、組織内のエンジニアリングプロセスを最適化するアプローチです
サーバーレスが得意な「私自身」から離れ、あくまで「チームとしての開発価値向上」をゴールに据え、共通のプラットフォーム基盤としてサーバーレス技術を位置づけることで、メンバー全体がその恩恵を享受できる形が見え始めました
本セッションでは、従来のLAMP系スタックを踏襲しながらもサーバーレス環境をチームにシームレスに組み込み、Platform Engineeringという視点で共通基盤として活用し続ける工夫についてご紹介します
個々人がスキルやツールに依存するのではなく、チームとして得られる付加価値、そして最終的に生まれるエンジニアリング体験の向上への挑戦についてお話できれば幸いです