PHPカンファレンス香川2026
採択
2026/05/09 14:20〜
蘇鉄の間
レギュラートーク (30分)
開発職以外 組織・チームの話

足踏みを恐れない地域の技術コミュニティづくり

tomio2480 西原 翔太 tomio2480
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人口が多ければ,エンジニアや技術好きの人もそれに伴って多くなりますが,地方はそうはいきません.人数が少なくなれば,開催頻度の減少,ネタや話題の枯渇,わかりやすい集まる意味の薄れなどから,コミュニティや勉強会の存在価値に疑問を抱くこともあるかと思います.そうした停滞の状況を「足踏みしている」とネガティブに捉え,虚しさに襲われることはありませんか.また,勉強会等をはじめる前から,そうした徒労がイメージできてしまい,回避するために一歩が踏み出せずにいませんか.
 
そうした停滞の時期を「充電」と呼ぶこともありますが,単なるエネルギーの回復だけではありません.この「足踏み」の期間には,「充電」という語では補いきれない,ポジティブな変化も含まれています.これら「足踏み」がコミュニティにもたらすポジティブな変化を,うどんの「コシ」にあやかって,コミュニティの「コシ」と呼ぶことにします.
 
おいしいうどんに出会うために,必要不可欠な工程の「足踏み」ですが,「足踏み」の最中にうどんの美味しさを感じることはできません.しかし,この工程を経て「コシ」を与えられたうどんは,よい口当たりや歯ざわりをはじめとした豊かな食味を手に入れます.
 
地域の技術コミュニティについても同様に,花形のイベントや刺激的な取り組みだけでなく,停滞の意味で「足踏み」と呼ばれてしまうような活動があるからこそ「コシ」が生まれます.人が集まろうが集まるまいが,日常的な取り組みや地味でも大切な取り組みを続けることで,そのコミュニティの独自の価値観や取り組み姿勢を形成します.
 
本トークセッションでは,活動歴満 13 年をむかえる北海道旭川市のゆるい勉強会,活動歴満 12 年となる北海道富良野市の FuraIT を例に,いわゆる勉強会の常識の外にある,自分たちのためのコミュニティを,どのように作ってきたかをふりかえります.