「デプロイが怖くない」を作り上げるためにできること by きんじょうひでき

PHPカンファレンス福岡2023
レギュラートーク(30分)

「デプロイが怖くない」を作り上げるためにできること

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もっとデプロイを増やしましょう。
ここ数年、国内のPHPコミュニティの勉強会やカンファレンスでも、Four keysを始め「開発組織の生産性・健全性」の計測や向上に関心が高まってきているのを感じます。
その源流となるのは、DevOpsのムーブメントでしょう。
「開発と運用が分離されていることが、天井になっているのではないか」というDevOpsの精神は、自ずと「もっと高速にデプロイ出来る、頻度をあげられる、それによってプロダクトの提供価値を増やせるはずだ」という夢を追う事になります。

翻って言ってみれば、それほど「DevとOpsは反対の動機で行動しかねない」というリスクを背負うということです。
すなわち、「安定して、信頼性が高いソフトをデリバリーして欲しい」と願うOpsと、「思い描いた機能を、速やかに出していきたい」と願うDevの対立です。
結果として、「対岸」の怖い人に迷惑を掛けたくないし、あるいは「同じ側」にいる人のためにも信頼を損なうような事をしたくない・・・・「デプロイ恐怖症」のトラップに陥っていきます。

そうした背景が、現実世界には存在する事は想像に難くありません。
ですが、それは突破できると嬉しい世界が広がるはずの、突き破るべき天井です。

私の職場では、この半年〜1年ほどで「デプロイ数を今までに何倍にも出来た」「最近はデプロイするのが怖い!って気持ちが減った」という声を、開発メンバーからチラホラと聞くようになりました。何が起きたのでしょうか?

主に「開発者の心理的な面」の改善・向上に焦点をあてて、その変化をもたらした要因やプラクティスについて共有します

主なトピック

  • やっぱりマージまでを早めよう!デプロイの粒度もちっちゃくしよう!は大事
  • 「壊れても気付ける」という安全のためのシートベルトを用意していく
  • 「もし欠陥があっても対処できる」という自信、「大騒ぎにならずに沈下できる」というanti-緊張感を備える
  • 開発に歓びを取り戻すのじゃ!!