「アジャイルかどうか」を気にしている若者と社内で話した時に伝えた(い)こと by きんじょうひでき

PHPカンファレンス福岡2023
レギュラートーク(30分)

「アジャイルかどうか」を気にしている若者と社内で話した時に伝えた(い)こと

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あなたの組織はアジャイルですか!スクラムのフレームワークやXPのプラクティス、スクラムパターンや組織パターンを利用して独自のパターン・ランゲージを構築したりしていますか!!
こう聞かれると、「うちはアジャイルかどうか」を考えたり、あるいは「全然できていないのでは…」「本当のアジャイル教えてよ」なんて少し寂しい想いが湧いてくるかも知れません。
私の身近でも、「私のはアジャイルか」「あなたのはナンチャッテでは」と気を揉む様子が見られる場面があります。

個人的には、「良い事をやろうとしている人は、それだけで自信を持って良いし、幸せでいて欲しい」と思います。自分が取り組んでいることを「まがい物だから」と卑下したり、疑念を抱いて凹んだりして欲しくないのです。
「アジャイルになるぞ」と「アジャイルかどうかは気にしなくて良い」の精神性を両立することが必要だと感じていまず。実際、それは可能なはずです。

私は、独学でアジャイルについて学びを深めたり(コレとかコレとか)、Scrum Allianceの認定研修(CSMCAL-1)での教育を受ける中で、そして組織の中で考え実践し他者との対話を重ねる中で、「定義や形式に拘り過ぎる必要はない、地に足をついた活動と理想を探求することは矛盾しない」と思うようになりました。

「be agile」へのジャーニーは、一朝一夕で成るものではなく、果てしなく長い終わりのない旅路です。
ましてや、booleanで「である」「ではない」を判断できるものでもないでしょう。

─では、アジャイルを意識して理想に向かい前進しよう!!とする時に、何が大事なのでしょうか。

このトークでは、「アジャイルソフトウェア開発宣言 / 背後にある原則」「XPの価値基準」「スクラムの理論と価値基準」「モダンアジャイルの原則」を改めて眺めてみて、我々が意識すべき「ありたい姿」を探っていきます。
その上で、マインドセットとプラクティスの面で「アジャイルリーダーとして、明日からあなたが取り組めそうなこと」を提言します。