Webサービスを運用するとき、セキュリティやコンテンツ配信の効率化といった目的のために前段にCDNサービスを置くのはよくある構成です。弊社ではMicrosoft Azure上でWebサービスを運用する際、フロントにAzure CDN(Front Door)を配置しています。
運用中のWebサービスでエラー画面が稀に表示されるという問い合わせが寄せられました。しかしエラーの再現率が非常に低く、アプリ側には何のエラーも見当たらず調査は難航しました。
そんな中で見つかった、Azure CDNでのHTTP Status 421という見慣れないエラー。我々はこれを手がかりに調査を進めるうちに、Azure CDNでのドメインフロンティング対策やHTTP/2でのコネクション再利用の仕様といった多くの情報に直面し、問題解決に至りました。
本セッションでは我々が実際に遭遇した問題とその解決に至る過程をお話しし、以下について詳しく解説します。
・ドメインフロンティングについて
・Azure CDNをはじめ、CDNサービスにおけるドメインフロンティング対策について
・HTTP/2とドメインフロンティングについて
・実際に発生する問題とその解決方法