「不確実性コーン」という概念を知っているでしょうか?これは、ソフトウェア開発における不確実性を象徴する理論で、プロジェクトの企画段階で見積もられた工数が、最終的にその4倍から1/4に変動する可能性を表すものです。アジャイル開発の文脈において、開発の複雑性と、開発プロセスの柔軟性を支える理論として広く引用されています。しかし、この「不確実性コーン」という概念は本当に正しいでしょうか?あまりにもエンジニアに都合がよすぎるのではないでしょうか?
本発表では、この「不確実性コーン」の歴史的背景を紐解きます。この「不確実性コーン」は誰がどのような形で発表したのか。この「不確実性コーン」を描くために、どのようなソフトウェア開発が参考にされたのか?
「不確実性コーン」を現代の視点から再確認します。そして、古典的なソフトウェア開発の見積りについて再考してみます。