気づかぬうちにYAGNIに反していた 〜成長途中のエンジニアがハマる設計の罠〜 by uiui

PHP Conference Japan 2025
レギュラートーク(25分)

気づかぬうちにYAGNIに反していた 〜成長途中のエンジニアがハマる設計の罠〜

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私がYAGNIという言葉に初めて出会ったのは、まだ経験が浅い頃でした。
そのときは、ただ求められていない機能は実装しないように気をつければ、自然と避けられるものだと思っていたのです。

そしてその後、実際に現場で様々なコードを見て、色んな苦労と開発の経験を重ねれば重ねるほど、もっと良い設計を、綺麗なコードを求めていくようになります。
色んなアーキテクチャや設計手法や考え方に触れると試したくなりますよね。新規で開発できるとなると尚更です。

しかし次第に以下のような問題がちらほら見えるようになりました。
・一見きれいに見えるけれど、機能やアプリの規模に対して、理解するのに時間がかかるコード
・拡張を意図して書かれたものの、結局拡張されなかったり、しまいには使われなくなってしまったコード
・開発速度が遅くなってしまっている

そうです。私はYAGNIに反するコードを書いてしまう罠にハマっていたのです。

このトークでは、「気づいたらYAGNIに反していた」自分の経験を通して、
なぜそうなってしまったのか、どんな思考や状況がそれを引き起こしてしまったのかを振り返ります。

そして、プロダクトの性質やシステムのレイヤー・チームの目標や開発の指針と照らし合わせながら、より「ちょうどいいYAGNI」との付き合い方について、一緒に模索していきましょう。