正規表現はテキストの抽象表現です。ソフトウェアでは入力値のチェックやテキストの整形などに用いられるので、私たちプログラマにとって馴染みが深いものの一つです。
ところで、正規表現の「正規」という名前が「良い性質」という意味を持っていることをご存知でしょうか? 実際、統計の分野では良い性質を持ち、理論の根幹となる分布に正規分布という名前が付けられています。同様に、シンプルで汎用性の高い正規表現もまた、正規という名前に相応しいといえるでしょう。
しかし、開発者に正規表現の話題を振ると 「複雑で可読性・編集容易性が低くく、辛い」 という話題になりがちです。本セッションでは、正規表現が何故複雑になり、読めなくなってしまうのかという疑問に答え、その解決方法を示します。
なお、本セッションはPHPerKaigi 2024で発表し、改良したものです.