エラーと向き合うアプリケーション運用 by きんじょうひでき

PHP Conference Japan 2021
Regular session (25 mins)
Operation

エラーと向き合うアプリケーション運用

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アプリケーション開発者にとって、「エラーが起きた」は恐ろしいことですか?それとも、安心できることでしょうか。
もちろん、「エラーを出さない」という心構えはとても大事です。
では、「出しちゃいけないもの」という信仰から「エラーが出るのは怖いこと」という価値観が発生しているのでしょうか。

最も恐ろしいのは「何が起きているのかわからない」ことのはずです。
裏を返せば、「何が起きているのかがわかる」ことは最重要ともいえる武器です。
最強の武器を普段から磨いて備えて使っていくことは、我々を良い未来へ導いてくれるに違いありません。

エラーと付き合い、使いこなしていきましょう。
アプリケーションで発生したエラーを把握していますか?
「把握している」というのは「何かが起きたことを知っているか」ではありません。
「何が起き、それがどれだけの異常で、どう影響し、原因を追求するのに十分な情報を効率的に取得できるか」です。

もし「ちゃんとエラーに気づける」という世界があったら、いったい何が変わるでしょうか?
ひとつには、「デプロイが怖いもの」ではなくなります。
「もし変更に失敗しても気づけるから」という自信に繋がります。
もうひとつには、「高く付いたかも知れないダメージをグッと軽減できる」ようになります。
エラーないしバグは、「出た瞬間に直す」のがもっとも損失を抑えられるし対応コストも抑制できます。

本セッションでは、アプリケーションエラー管理ツール(Sentryを想定しています)を利用して、「開発現場にどのような”エラーに対する心構え”を構築し、チームでどう運用していくか?」をお伝えします。