続)改善失敗から学ぶ、レガシープロダクトに立ち向かうチーム作り。 by 中田 雄大 | サイボウズ株式会社

PHP Conference Japan 2021
採択
2021/10/03 13:00〜
Track 1
Regular session (25 mins)
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続)改善失敗から学ぶ、レガシープロダクトに立ち向かうチーム作り。

cybozuinsideout 中田 雄大 | サイボウズ株式会社 cybozuinsideout

2019年にGaroon(ガルーン)のレガシーさに立ち向かい改善が行えるようになってきたとお話ししてから2年が経ちました。
https://speakerdeck.com/oogfranz/gai-shan-shi-bai-sitexue-bu-regasipurodakutonili-tixiang-kautimuzuo-ri
このセッションではこの2年間で実施してきた改善内容と、持続的に活動をしていくためにどのようにチームのプロセスを変えていったかについてお話しします。

この2年間、開発チームはバックエンドのController層を改良したり、フロントエンドをES5からTypeScriptに移行するなど、メンバー全員で色々な改善を実施してきました。
もちろん改善活動だけでなく、新機能開発やそれ以前から行っていたPHPのアップグレードなどGaroonを継続して提供していくための活動もしています。
なので、Garoonに必要なタスクをしながらも、改善もできるようになりました。万歳!

...とはなかなかなりません。
開発されてから19年目を迎えたこの巨大な製品には、まだまだ多くの負債が着手されないままに残されています。
また、新機能を開発しながらも多くの負債に立ち向かう中で、どの負債から優先的に対応するのかや人的リソースをどう割り振るかなど、チームとして改善を試みることの難しさに直面しました。
プロダクトのレガシーさに立ち向かえる環境作りはできましたが、それだけではレガシーさに立ち向かうのは難しいのだという当然のことに改めて気付かされました。
そんな中で、より効率的かつ持続的にプロダクトを改善していくために必要だと気づいて取り組んだ課題が、チームのプロセスを見直すことです。
これをきっかけに、問題意識の言語化や各種活動の振り返りが進み、いまチームは「Garoonを開発者にとって魅力的なプロダクトにする」ことを新しい目的として、以前よりさらにワクワクしながら活動し始めています。

そんなサイボウズGaroon開発チームの経験を是非お聞きください。

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