PHP Conference Japan 2020
Regular session (25 mins)

運用を想定したライブラリ活用戦略

shin1x1 新原雅司 shin1x1
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Composer の普及により、PHP における Web アプリケーション開発において外部ライブラリやフレームワークを活用にするのは一般的になりました。みなさんもアプリケーションで要求される機能要件、非機能要件の観点からライブラリを選定して利用しているでしょう。

今抱える課題を解決するため、欲しい機能を実装するために導入したライブラリですが、アプリケーションに組み込むということは、これからアプリケーションが動き続ける長い道のりを共に過ごすということになります。

導入した当初はその時点における安定したバージョンや最新バージョンであったとしても、時間の経過と共にライブラリはバージョンアップを続けていきます。それに逐次追随できれば良いのですが、いつもそれが簡単にできるわけではありません。特にメジャーバージョンアップにより、後方互換性を失う変更が入った際は容易ではありません。そのライブラリを利用している箇所全てが影響を受けるので、単に composer update すれば済むという話ではありません。

このようにライブラリの導入は容易ですが、その後の長い運用を想定してアプリケーションにどのように組み込むかという視点が必要となります。

本セッションでは、下記のようなトピックを交えて、アプリケーションにおけるライブラリの活用戦略を考えていきます。

  • ライブラリへの依存
  • PSR に準拠したライブラリなら良いのか?
  • 要求をインターフェイスにする
  • フルスタックフレームワークとオリジナルフレームワーク