本トークでは、イベントストーミングを活用したオブジェクトモデリングの実践が開発プロセスとアーキテクチャにどのような変革をもたらしたかについて詳しくお話しします。
「どのようなオブジェクトを実装するのか」
この単純な問いに私たち開発者は多くの悩みを抱えています。
イベントストーミングの結果として得られるモデルはこの問いに対する解答の示唆に富んでいます。
その有用性を認め、私たちは過去2年間、組織的にイベントストーミングに取り組んでまいりました。
もちろん、ただイベントストーミングを採用すれば、それですべて片付くといったものではありませんでした。
イベントストーミングの採用は開発プロセスを一変させました。
アーキテクチャの選定基準を変えました。
組織的に取り組むには多大な努力と適応が求められました。
本トークでは実地での経験を基に、イベントストーミングによるモデリングの採用がどのようにプロセスやアーキテクチャの選択肢に影響を及ぼしたのかについて共有します。
◆お話すること
・イベントストーミングの流れと基本要素
・イベントストーミングの図はどのようなオブジェクト指向プログラミングの実装に落とし込まれるのか
・CQRS+ES との親和性
・もともとの開発プロセスがどのように変化したか
・アーキテクチャの選定基準の変化
・ポジティブな影響とネガティブな影響
・プロセス変更などに伴う組織的な痛みとその対症療法